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「サキホコレ」のうまさが伝わらない理由

昨日の「個人的に考えている理由」について早速見解を述べたい。って有識者でもないのでゆきんこ的勝手な考察である。

サキホコレのボードがあったので説明を省くためにぱちり

令和2年に秋田米新品種のネーミング公募があり、悩みに悩んで20個ほど送付した。悩んだ割にはまったく絞り込めてないではないか!という突っ込みはおいておいて。

かなりの力作だったと自画自賛していたのだが、かすりもせずに撃沈。どんだけすんばらしいネーミングになるんだろうなと期待し、待っていたネーミング公表日。

「サキホコレ」~小さな一粒が咲き広がって日本の食卓を幸せに~

素敵なんだけど、なんだろな~、素敵だからどうにもこうにも記憶に残らない。う~ん、なんだろな~このすっきりしない感じは・・・まあ、自分のが選ばれなかったひがみもあるのだが、どうにもこうにも負けた!という気がしない。実際は負けているから完全なるひがみである。

が、お披露目されたパッケージをみて、「サキホコレ」の字面の美しさに気づいた。

最近、しゃれたパッケージが多い中、毛筆でいさぎよく書ききっているのがいい。白地に力強い毛筆で「サキホコレ」

いい!これはいい!

いさぎよさがかっこいい!いいじゃないか!
「サキホコレ」が一気に気に入った。

ネーミング公募の抽選で、サキホコレの新米をいただき、いの一番にいただけることに。

正直いうと、全国に米は282品種もあって改良に改良を重ねられたお米たちはどれもおいしい。特に炊き立ては相当の舌を持たない限り、甲乙がつけがたい。

ということで、サキホコレも炊き立てで食べると、米本来の甘味がたっぷりでほんとにおいしい。品評会のボードに

「味に厚みとボディー感があります」

と書かれていたが、ボディー感というのはなんだろ?食べ応えということか?であれば、あきたこまちよりは食感がよいような気がする。それもまあ浸す時間や水量でなんとでもなるからなと思ってしまう。

「噛めば噛むほどに甘味が増します」

も、どのお米も噛めば甘味が増しているような気がするから、サキホコレに限ったことじゃない。

しか~し、サキホコレの実力はそこではなかった。

朝の炊き立てをタッパにいれ、夜に食べたとき、それこそ「なんじゃこれは!」のおいしさに出会った。

電子レンジで温めるのを忘れて、そのまましれっと食べたところ、冷めてもパサパサにならず、食感がやわらかい。何より、冷たいのに甘味は炊き立てのときに感じたまま。

こ、これがサキホコレの実力なのか!これは売れるぞ!

♪冷めても炊き立て~サキホコレ~♪

みたいな秋田音頭っぽいメロディーが頭の中で瞬時に流れ、
「こんなコピーと音楽でショート動画を作って、スーパーの販売コーナーで流しちゃったりしたら、気になるでしょ!冷めても炊き立てって食べてみたい!と思うはず」

と、サキホコレの広報担当でもないし、コピーを頼まれてもないけれど、一人で興奮していた。

そんな期待をすっ飛ばしてくれちゃったのがまずはポスター

「もう一度、お米が好きになる」

う~ん、まあいいけれど、サキホコレのうまさがいまいち伝わらない。

そして、割烹着姿の壇蜜さん。
先に言っておくが、壇蜜さんが嫌いなわけじゃない。秋田出身ということで一役かってくれたのだろう。

が、な~んか違う。無理やり昭和のおっかさんを連想させようとしているようなのだが、なぜ連想させようとしているのかわからない。だって、昭和の米よりも断然うまいし、令和だからこそできた米だから、そこを出してほしい。

何だったらタレントなんぞに頼らずに潔く真っ白い背景に

「サキホコレ」

だけでもよかったんじゃないかと思うくらいだ。

そして、♪冷めても炊き立て~サキホコレ~♪で妄想CMを作っていたが、リアルは、やっぱりなんか違うのが出来上がってきた

秋田が誇る田沢湖をバックに、有名料理人と和服姿の壇蜜さん。
和服なら藤あや子さんのほうがしっくりくるんだが、違うだろうか。
もしくは、思いっきり振り切って内館牧子先生とか。インパクトはばっちりなはず。

それにしてもこのCM、モックンと宮沢りえさんの伊右衛門のCMにしか見えないのはわたしだけだろうか。

サキホコレはあきたこまちよりも高級ブランド米の位置づけだから、ラグジュアリー感をCMでもだそうとした意図はわかるがインパクトがナッシング。

もう一度、お米を好きになる

うん、わかるよわかるよ。そもそもパンより米派だからもう一度好きになるというより、さらにお米に恋する、もしくは毎朝お米を食べたくなるのほうが自分にはあっている

もしくはパン派の若者を取り込むなら

「毎朝朝ごはんが食べたくなる旨味米」「朝起きたくなるお米」

とかどうでしょ。

秋田県を代表するタレントでも著名人でもないわたしがぎゃあぎゃあいったところでどうにもならないだろうが、サキホコレが本当においしいので、このPR不足、いやPRが間違った方向にいっているのが残念でならない。

いや、そもそも間違っていると思っているのはわたしだけか?

でも、どうみてもスーパーや道の駅で余っている感が満載なのだ。

声を大にして再度!

サキホコレは冷めても炊き立てのような甘味とうまさ!


ぜひぜひ、近くでいさぎよく「サキホコレ」と書かれたパッケージを見かけたらよろしゅうおたのみ申します。期待を裏切りませんよ!


第一印象は「古臭いな~」と思われるあきたこまちのパッケージではあるが、これぞ秋田美人というモデルの起用に1票!

壇蜜さんもミステリアスなところが魅力ではあるが、ミステリアスだからこそどうも秋田のおっかさんという感じではないのが違和感なんだろな~とぶつぶつ言いながら、冷えたサキホコレをおいしくいただいた晩御飯。

ということで、明日もきてけれな~。へばまんず(明日も来てね、じゃ、またという秋田弁)



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