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#マーケリアル を読んで、キャリアについて考えてみた

ずっと読みたいと思っていた山口義宏さんの著書、「マーケティングの仕事と年収のリアル」
発売当日(10月18日)にKindleでダウンロードしていたにもかかわらず、読了まで1ヶ月近くかかってしまいました…

社会に出てから10年ちょっと。なんだかんだ関わってきた仕事はマーケ関連だったし、他の職種にもちょこちょこチャレンジしたけどやっぱりマーケが楽しいし向いていると思います。
でも、マーケって言っても幅広くて、Web、CRMなどのツール系、広告周り、広報PR、販促、商品企画など本当に多岐にわたります。そして気づけばそのほとんどを広く浅く、でも何一つ深掘りせずに30代半ばを迎えてしまった私。

これからキャリアを構築していく上でとても興味深い1冊だったので、考えたことを簡単にメモしておこうと思います。

事業会社か、支援会社か

マーケのスキルを積み上げていくには、自分が事業会社向きか支援会社向きかを知っておく必要があると。
私が経験してきたのは、支援会社で言えば、広告代理店や今やっているマーケコンサル。事業会社で言えば、海外ブランドをライセンス販売する老舗企業や新しい事業を創り上げグロースしていくスタートアップ。

良く言えば好奇心旺盛、一方で一つのことについてあれこれ考えるのは飽きてしまう私。
両方経験して思ったのは、支援会社で色々な事業のマーケに携われるのが向いているなぁということ。
これは本当に向き不向きがあるんだろうなぁと思います。

とりあえず私は今後も支援会社でスキルを積むことになるんだろうなぁ。

マネジメントか、スペシャリストか

マネジメントか、スペシャリストか——
たぶんマーケにかかわらず、キャリアアップを目指す人誰もが30前後以降にぶつかる壁なんだろうなと思います。

私は正直、ずっと自分はスペシャリストタイプだと思っていたし、マネジメントをやりたいなんて微塵も考えていませんでした。
でも「やっぱりマーケ領域で生きていこう!」と考えた時に振り返ったら、そこにあるのはとっちらかったキャリア。
「じゃあ何のスペシャリストになりたいんだ?」と自分に問うてみても、頭に浮かぶのは「色々なことやりたい」「1個だけやってると飽きそうだから様々なことにチャレンジしたい」という答え。
だったら視座を上げて、マネージャーとして部下の色々な仕事を統括するほうが意外と楽しいのでは?と思うようになりました。
それに、時間的制約があるワーママだからこそ、自分のみの動きが評価される立場より、人を動かせる管理職の方が、できる仕事の幅を広げられるはず。

編集の仕事を通して「人を育てることに興味があるのでは…」と気付いたことも一つ。ちょっとした工夫でライターさんの文章が生き生きすること。接し方やアドバイスを工夫することで、誰かのモチベーションを上げられること。結構これが楽しくて。

さらに、何回も転職し、社員10名にも満たないような小さな会社も数社経験して、部下として様々な経営者や上司を見てきた私。
ロールモデルと言えるほど憧れる人には出会ったことがないけれど、関わった人の良いところ悪いところ含めてさまざまな情報が入っているので、自分なりの「良い上司」像を作っていけるんじゃないかなっていう自負はあります。

要するに、今は結構前向きにマネジメントを学んでみたいということ。だからこそ、あえてフリーランスの道を選ばず、しばらく会社員としてキャリアを積もうかな…と考えています。

キャリア構築の原点は自己理解

特に印象に残ったのは、この部分です。

私から読者の皆さんにお伝えしたいのは、自分の価値観や気質を深く知り、それを仕事の面でポジティブに活かすようなセルフマネジメントの重要性です。形式知の知識やスキルは良いのに、仕事で成果を出せない方の大半は、みずからがもつ価値観や気質への理解が不足し、自分の本質的な強み・弱みや気質を無視した選択をしているように感じるのです。

結局は、自分の強みと弱み、価値観や気質はどうなのか。とにかく自己理解。これに尽きるのかなと。
これこそマーケに限った話ではないですが、何をしている時が楽しくて、何をすると周りからすごいねって言われるのか。努力しているつもりはなくても続けられるものは何なのか。
どんな戦略も、その自己理解ありきで構築していくものなのではないかなと感じました。

私自身は、この歳になってやっと、自分の得意なことややりたいこと、仕事に対する価値観、気質などが見えてくるようになりました。ここに来るまでにだいぶ遠回りしたし、正直間違えたかなと思う選択もありましたが、どれか一つ欠けても今の私はなかったと思います。

大半はマーケターとしてキャリアアップを目指す人のための内容である「マーケリアル」ですが、本質的なことはどの職種も同じことなのかもしれません。
マーケターに限らず、キャリアに悩んでいる人、年収をもっと上げたいと考えている人には、ぜひ手にとってほしい1冊でした。


文章に加えて写真もブラッシュアップして、より素敵なコンテンツを届けられればと思っています。 新しいレンズを買いたいです^^