【詩】風の時代 社会とは
今朝の太陽が瑞々しかったのか
一羽のハトが神社の青玉砂利の上で
羽をふくらませて日光浴をしていた
すると、通りかかった別のハトが
また羽をふくらませて大きく見せながら
日光浴をしていたハトの頭に近づいて
ハトが日光浴をしているのを妨げた
ハトは日光浴をやめて、その場から
立ち去り、先程、近づいてきたハトを
避けて、ハトはまた日光浴を始めた
日光浴は数分と経たず、
ハトは稲を刈った水の中に入って
しばらく動かずにいた
ハトはしばらく動かずにいて
水が羽全体に潤ったと思ったのか
水の中から出てきて羽をふるわせ
また青玉砂利の上で日光浴を始めた
しばらくすると境内にいた他のハトたちが
何を感じたのか
同じように青玉砂利の上で日光浴を始めた
十分も経たないうちに日光浴をするハトは
十羽になった。
そして、ハトたちは日光浴をしている。
今朝の太陽が瑞々しかったのか
羽をふくらませて羽全体にすみずみまで
新しい空気と日光がいきわたるかのように
羽を伸ばして広げ、向きを変え
新しい空気と日光が羽全体に潤ってゆき、
ハトたちは青玉砂利の上で日光を浴びて
そして、羽を広げて飛んでいった。
風の時代 社会とは
このように動いてゆく
一が十になり、十が無限のループになる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?