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Cabinet of Curiosities 2022開催に先立って

Cabinet of Curiosities 2022

Cabinet of Curiosities 2022!昨年に続き、今年もドイツ文化会館で開催されることになりました!2022年12月24日・25日の二日間に渡って、世界から集められた2000年以降に作曲された計11作品をお届けします。今年のクリスマスはぜひキャビキュリフェス!ドイツ文化会館へお越しください。

Cabinet of Curiosities 2022 配信情報(購入は12/31まで)

Cabinet of Curiosities 2022は配信も行われます。ご興味ある方は、ぜひリンク先より詳細をご覧ください。今回も楽器だけでなくオブジェや映像、微細な工夫を凝らしたプログラムが続きます。ご来場予定の方も、そうでない方も映像で再度お楽しみいただきたいと思います。販売は2022年12月31日までとなっておりますが、その後一か月程度視聴可能となっております。
https://teket.jp/4627/16549

音楽×パフォーマンス

さて、今年のキャビキュリフェス初日は2022年6月に行われた太田真紀&山田岳 × Cabinet of Curiosities «A Quiet Space»に続く第二弾として、パフォーマンスに焦点を当て「New Performative Music」と題したプログラムをお届けします。プログラム詳細に先だって、本公演のテーマである【New】 【Performative】という二つの点に触れながらキュレーションの方向性について書いていきたいと思います。

(2022年6月29日に行われたシリーズ第一回目プログラムより)

パフォーマンスと身体性を超えるもの

パフォーマティブな音楽作品を体験することは、音楽上の境界線に触れることだとわたしは考えています。自然と人工をわけて、それを人間尺度で計り、取り壊し、人工物を構築してきた現代社会と同様に、音楽の世界の中でも本来地続きであるものを分割し、パーツ化することで時間を構築し、更に境界線で分けられた分類に従ってそれらを理解してきた歴史があります。本公演では音楽的/演劇的、調性的/無調的、楽音/非楽音等など、無意識に作られた境界線を一旦可視化し、「音楽とは何か」という問いを聴衆の皆さまと共有していきたいと思います。

更に「New Performative~」とうたっているように、本公演では魅力的なパフォーマンス要素を含む、2000年以降に作曲された新しい音楽をお届けします。パフォーマンスが現代の音楽シーンでとりたてて注目されるようになった理由の1つとして、それが「身体性」と親和性があったからではないかとわたしは考えています。複雑系の音楽は古くはセリエリズムに端を発するものでありますが、その複雑さ故に人間の身体的可能性を限界まで引き延ばすことに成功しました。「身体を如何に見せるか?」それは、古くから舞台芸術全般において重要なテーマでありますが、複雑系以降の現代音楽史上「身体性」という概念が「パフォーマンス」と結びついたことによって、どのように変化していったのか、本プログラムを通して見ていきたいと思います。ヴィルトゥオーゾによって人間の身体の限界を表現する強い美しさだけでなく、身体の自然を見せる作品や人間の感覚や認識に触れる音楽、音だけでなくビジュアルを通して身体的自発性を問う音楽など、多様なアスペクトで語られるパフォーマティブな音楽たちをぜひお楽しみください。

公演詳細《New Performative Music》

年末二日間の現代音楽フェスティバル<Cabinet of Curiosities 2022>

一日目は《New Performative Music》と題し、パフォーマンスに焦点を置いた視座の異なる6作品を演奏します。2022年6月に上演され好評を得たスティーブン・カズオ・タカスギの「奇妙な秋」は日本語版として新たに日本初演されるほか、スウェーデンを拠点に活動する宗像礼による待望の新作も初披露。演奏は6月に快演が話題を呼んだ現代音楽デュオユニット太田真紀&山田岳を始め、現代音楽シーンの第一線で活躍する若手演奏家が集結します。
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チケット料金 (税込):
[フェスティバルパス ]6,000円 (一般)/3,000円 (学生)
[各公演チケット]4,000円 (一般)/2,000円 (学生)
[2公演後日配信チケット]2,000円 (各公演配信チケット 1,500円) 
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チケットフォーム
https://forms.gle/fLn4htTyG8ZAr69Z6
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12月31日まで買える後日配信チケットはteketにて販売中です。
https://teket.jp/4627/16549
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2022.12.24 (土) 18:00 開演 (17:30 開場) 《New Performative Music》

クリスティーヌ・ヒョーゲション (1982-):中心はどこにでもある
Kristine Tjøgersen: The Centre is Everywhere

ハンナ・ハートマン (1961-):境界線 (2009)
Hanna Hartman: Borderlines

渡辺 裕紀子 (1983-):のの字 (2012)
Yukiko Watanabe: nonoji

スティーブン・カズオ・タカスギ (1960-):奇妙な秋 (日本語版世界初演)
Steven Kazuo Takasugi: Strange Autumn

宗像 礼 (1976-):Dro〜4人のパフォーマーのための (世界初演)
Rei Munakata: Dro for 4 performers

アレクサンダー・シューベルト (1979-):ハロー (2014)
Alexander Schubert: HELLO
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<出演>
太田真紀(ソプラノ)、白小路紗季(ヴァイオリン)、沓名大地、安藤巴、茶木修平(打楽器、オブジェ)、山田 岳(ギター)、佐原洸(エレクトロニクス)
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★12月25日公演についてはこちらからどうぞ。https://fb.me/e/5RULePrqV
学生券、両日公演を聞けるフェスティバルパスがお得です★
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https://fb.me/e/2mWK1euts

チケット情報


ご来場チケットフォームはこちらから↓

配信チケットはこちらから↓

https://teket.jp/4627/16549


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