地方をまっとうする

なんか、サトナカの新しい味できんかな~。とこの間から色々と試作をしています。それで、昨日結構いい感じのができて、さっそくそれを東鳴子にいる武司に報告したんですね。

そしたら、パッケージデザイン、コンセプトがさっそく今朝、送られてきた。どんだけ早いねん、アンタ。

しかも「こちらでも展開できるって、話してるんや」とのこと。「こちら」とは、そう当然、武司の滞在している、東鳴子ですね。それええやん!と、現在話が進んでいます。

例えば今回みたいに「伊勢×東鳴子」みたいな展開って、多いのでしょうか?どうでしょう、少なくないですか?地方が別の地方と繋がる。まあ、姉妹都市、なんて言うのは別として、よくあるのは「地方×東京」ですよね。東京の会社が地方の何かとコラボする、というのはよくあります。ちょっと前にはビームスと伊勢の地元企業がやったりしてました。

でも、これからは「地方×地方」だと思ってるんです。

東京を経由しないで、直接地方同士がつながる。日本地図を広げれば東京も日本の地方のひとつです。そう見た時、東京という地方と繋がることが最上の選択ばかりではない。東京以外の地方と繋がる面白さって、絶対にあるはずなんです。確かに東京は人口が多い巨大マーケット、都会だし、色んな人がいるから地方では売れないようなものも売れたりする。東京で流行っている、というと、地方の人が「そうなん?東京で人気?そしたら買わなアカンわ~。私もちょうだい」となる。そういう部分は大いにあります。

でもね、別に東京を頂点としてその下に地方がぶら下がってるわけじゃありません。政治、経済の中心は確かに東京だけど、東京を構成しているのは地方と言っても過言ではないですよね。地方から出てきた人、地方の食材で作られた料理、地方の物産。もし、東京から地方から出てきた人、地方で作られたものを取り除けば、何が残るでしょう。(それが多分「文化」なんだよな~。そこがやっぱり東京)。

さっき、東京も「日本の地方のひとつ」と言ったけど、実は「東京は地方の集まり」なのではないでしょうか。それを考えた時、いちいち東京を経由せずに、直接他の地方と繋がる。というのは全然アリの形態です。実は、あちこちに旅をしているのも、そういう部分もあるから。地方と繋がりたい。なんかね、地方の人が東京をありがたがるのって、あるじゃないですか。それは確かに分かるし、私も東京の会社からオファーが来れば普通に嬉しい。けど、

・東京様!!
・東京に目をかけてもらいたい
・なんか作るときは東京の人にデザインを頼めばありがたいものを作ってくれる
・なんか建てる時は東京の建築家に頼めばありがたいものを作ってくれる
・なんかイベントする時は東京からエライ人を呼べば人が集まる
・東京のものを真似すれば間違いがない

ってなってる地方の人間、多すぎやねん。まあ、主に行政やけどな。それとか商工会。それ、ぜんぜんサボっとるやん。東京に縋ってどうするん。東京真似してどうなるん、って思う。もっとちゃんと地方をやろうよ。いいですか、地方にできるのは地方を極めることだけです。突き詰めることだけ。自分たちの持っている物をちゃんと掘り起こして、丁寧に刷毛で払って、形にする。実は、東京の人だって、それをしてほしいと思ってる。地方をサボって、東京様!ってやってるから、痺れを切らして「もう、じゃあ私たちに任せなさい」って東京の人がなっちゃう。「あなたたちの持っているものはこれですよ~。ここが素晴らしいですよ~」って東京の人が差し出してくれたときに「え?そんなものに価値があるんですか?」ってなるのが地方人。アカンでしょ。

そりゃ当然、東京のようなものは見つからない。けど、東京以上のものはどこだってある。今は光っていなくても、原石があるはず。あるもので勝負よ。自分たちで全然できることやで。東京の真似をしたところで本物の東京にはなれない。それならいっそ東京へ行って本物になれよ、って話や。地方にいるならホンモノの地方になればいいのよ。

そういうことで、これからも、引き続きちゃんと、地方をまっとうしていく所存の中谷武司協会でございます。今日まで、毎日更新をしましたが、まあまあ記事も溜まったので、今後は週一くらいの頻度で更新を予定しています。いつも「いいね」していただき大変励みになります!これからもよろしくお願いいたします。


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