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漁業百合SF?! "ツインスター・サイクロン・ランナウェイ1~3"[読書]

SF、ファンタジーは現実世界に特殊ルールを追加したりポイント絞って改変したり歴史背景を再設定したり技術も理屈はともかくルールを設定した未来技術を用意したりと色々バリエーションあるけれど、突飛な設定かつ強固な世界観のものはとても楽しい。
ただ、あまりに設定が現実から離れすぎると世界観が伝わらなかったりただわかりにくくもなる。その辺のバランスが色々あって楽しいし難しい、設定が面白いからストーリーが面白いとも限らないし設定がややこしいから面白くなるもんでもないしちょっとアクセントの設定がめちゃくちゃストーリーに効いて面白いこともある。

で、本作なのだけど、ちょっとなにがどうなってこうなった?と思わせる技術設定をベースに漁業百合SFなるものが展開されてよくわからない世界観のままキャラクターの魅力と勢いでぐいぐい引き込まれていって、最終的にはあぁそんな背景でそんな技術とそんなルールが…と伏線をしっかり回収してくれる。プロローグとエピローグの回収具合が素晴らしい。
あと水星の魔女のスレッタさんとミオリネさんの原型はこの子たちじゃないのって思ってしまったり、3巻では空の境界の橙子さんを思い出したり。

最近読んだ中ではトップクラスに技術設定が突飛かつ強固で面白くて、そんな楽しい世界観に依存せずにストーリーとキャラクターが魅力的でどこまでも軽快に読み進めてしまう良い作品だった。

コミカライズもされているとのことだけど、表紙からして魅力的なのでどんな感じなのかそちらも読んでみたいな。ただ物理的にイメージしきれなかった部分もあったのでコミカライズ難しそうだなぁ。

などという読書感想文を垂れ流すのはnoteの使い方的にどうなんだろう。いいのかな。まぁライフログ的にこういうのかけるといいな。


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