【エッセイ】着飾った言葉
社会に出ると
大人はみんな着飾った言葉をつかう。
本音は心の奥にしまって
感情も隠して冷静を装い
丁寧な言葉遣いで論理的な話し方をする。
最近はコンプライアンスという
透明な壁が至るところにあって
ひとを真正面から信頼することが難しくなってきている。
大人数の組織やプロジェクトだと尚更そうだ。
マナー、モラル、価値観、道徳、一般常識は大切なこと。
でも、過度に気にして、人に向き合うことをやめたり、それをルールにして押しつけたりすると、その集団はいつまで経っても、薄っぺらな人間関係しか出来ないように感じる。
──着飾った言葉が飛び交う。
リアルに会うことがめずらしくなって
マスクで顔を全部見せることがほぼなくなって
オンライン化は孤立を助長する。
多様性を認めることと
それがバラバラのままでいることは違う。
仕事で大切なことは
損得勘定をせずに、愛情を注いで
見返りを求めず、素のままの言葉をかけることだろう。
ぼくは着飾った言葉をつかわない。
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このエッセイは、タイトルだけ結構前に書いて、下書きに保存されていたものです。
その頃、「着飾った言葉」が飛び交う環境にいて、悔しいことがあったり、同調して着飾った言葉を使っていた自分を思い出しました。
信頼する仲間に、かける言葉を大切にしていきたいです。
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