私が他所の先生と仲が良くても、そのお弟子さんたちが私を受け入れてくれるとは限らない
ものなのです。
私が45歳ぐらいまでは良くありました・・・今はアラカンですが、情けない事に、今でもたまにあります。
例えば、どこかの工房の先生や、経営者の方と私が仲良く話などしていて、先方もこちらを認めてくださっているゆえに、お互いに気軽な口調で仕事のディープな話で盛り上がっていると、そのお弟子さんや社員さんから
「何、オマエごときがウチの先生(社長)と気軽に話しちゃってんの?ウチの先生は、オマエごときが気軽に話して良い存在じゃねえんだよ!」
「先生がオマエを認めたとしても、オレはオマエなんて認めないね。ケッ!」
という態度をされる事が結構ありました。実際、そう言われた事もあります。
だから、先方のトップの方々とスグに仲良くなれても、スタッフさんたちに受け入れてもららうには、それなりの時間がかかるんだな、と学びました。
だいたい、お取引先になった場合、スタッフの皆さんに認めてもらうのに2〜3年はかかりますね。スタッフさんの利益になる事をコツコツ積み重ねて、やっと認めてもらえるという感じです。地道で具体的な努力が必要です。そもそも、自分に興味を持ってもらう事自体がかなり困難ですし。
トップと仲が良くても、お取引が無い場合はスタッフさんたちから全く認められないまま、という事もあります。
今もあまり事態は変わっておりませんが。
もちろん、私は先方のスタッフさんたちに偉そうにしません。同業の他所のお弟子さんにも、基本的には敬語で話します。同業の先輩だからといって、私は先輩ヅラしません。
ウチでは、私が認めた人なら「今日いらっしゃる人は〇〇で、△△が凄い人なんだよ、是非話を伺うといい。仕事の手を止めてかまわない」という感じで説明しておきますし、相手の方に、キチンと敬意を示す態度をするようにします。
もし、ウチのスタッフが、私が認める人に対してぞんざいな態度をしたら、破門です。
ただし、客観的に観て相手がこちらに非礼を繰り返しているような人なら、弟子であっても先方に媚びる必要は無いとしています。それは相手が世間的に先生であろうが誰であろうが、非礼を繰り返す人の方が悪いのです。
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