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読んだ本あれこれ

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今更な読書のキロク(去年の後半)

今更な読書のキロク(去年の後半)

私は読むのが遅い。
でも、本の世界にのめり込む時間が大好きだ。
小説の世界に没頭して寝不足になることもしばしば。

去年の後半、読んだ本たちのキロクをここにも。

読んだのは、写真の本、左から順番に。
合間に、というより同時に…、箸休め的な感じで、ネズミさんの右側にある三冊を読んだ。
同時に違うジャンルの本を数冊読み進めることが時たまある。

去年の夏、日本への一時帰国の機内で読み出した“朝鮮に渡

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フランスの鶏さんとプーレロティ

フランスの鶏さんとプーレロティ

良くお肉屋さんやマルシェで、鶏の丸焼きがくるくる回っているのを見かける。

その名も、poulet rôti(プーレロティ)。

初めて買ってみた。
(初めて買ったという事実に驚く…どうして今まで買わなかったのだろう)

小規模の養鶏場で、餌や飼育方法の規定を満たす鶏は、poulet fermier(プーレフェルミエ)と呼ばれる。
この言葉を目にする度に、私の頭の中には、鶏が雄叫びを上げながら自由

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世代と国を越えたストーリー

世代と国を越えたストーリー

「あなたにお勧めの本があるの。」

そう言って友人が貸してくれた本。
シンプルな表紙には、
『Âme brisée』
というタイトルの上に
Akira Mizubayashi
と書いてあった。
筆者は日本の方?翻訳をされた方?
でも表記されている名前は一つだけ。

70歳を過ぎているこの友人とは知り合ってから7年近く経つ。どのように出会ったかは割愛するが、簡単に述べると、彼女の旦那さんを通じて知

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『キネマの神様』

『キネマの神様』

数日前に久々に激しい風邪をひいた。
夫からうつされた。(ったく!)

ここ数日、頑固な程に詰まっていた私のペチャ鼻。

先程『キネマの神様』を読み終えた。
泣きすぎて鼻水ゾーゾー。

最後の数ページは、決して電車内で読んではならぬ。
鼻水ゾーゾーになるから。

タイガーバームも、
どんな鼻詰まり薬も効かなかった私のペチャ鼻。

すっきり、久々に空気開通。

めでたし。
(入口は鼻かみすぎでヒリヒリ

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『サラの鍵』

『サラの鍵』

もう既に2週間前だけれど、
去る1月27日。
この日は、
ホロコースト犠牲者を想起する
記念日だった。

ユダヤ人強制収容所の
アウシュビッツが
解放された日。

Holocaust Remembrance Dayと言われる
記念日を、今まで知らずにいた。

『サラの鍵』は、去年読んだ一冊。
何度も何度も
胸が締め付けられる思いで
一気に読んだ。

ちょうどパリへの旅行中で、
パリが舞台のこの本を

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