人は一度手にした便利を手離せない
最近、車を買い替えて思ったんです。
一度手にしてしまった便利機能たち(全車速追従ACCなど)はもう手離せない、また元の軽バンには戻れない、と。
ハイブリッドの燃費の良さも体感してしまったので、燃費の悪いガソリン車にだってもう戻りたくない。
車は時代とともにどんどん進化して、様々な機能が増えますます賢く便利になっています。ナビ&ETCやオートライトは今や当たり前。車速に合わせて動く間隔を変えてくれるワイパー、ナビ画面で見られる前後ドラレコ。
レーンキープアシストとか、ブレーキホールドとかだってそう。今までにはなかった新しい機能が満載。
便利になったのはもちろん、車だけじゃない。
家電も、家も暮らしも、趣味の物でも。
人は一度手に入れた便利機能や快適性を手離すことは難しいし、以前の不便では満足できないんですよ。
その当時は「不便」だなんて微塵も思わず使っていたとしても、より機能が進化&充実した新しい物を入手してしまうと、たちまち従前の物が「不便」に思えてしまう。不便はあくまで個人の主観によるものだから。
人は、なんて贅沢な生き物なのかしら。
①手離せなくなったスマート家電たち
ドラム式洗濯乾燥機を買ってからは、衣類をベランダに干していません。たまに布団シーツなど大物を干すぐらい。
服は乾いたら出して畳むだけ。天気がどうだとか雨や風の心配もいらないし、冬に厚手の物が乾きにくいとかのストレスを溜めることもない。
浴室乾燥がある家になった時も、めっちゃ便利で良い!って感動したけど、それ以上よね。1枚ずつハンガーやピンチに掛ける手間すら必要ないんだから。毎日のことだしかなり時短になってるのでもう手離せません。
ルンバもどきのロボット掃除機も、買って良かった家電Best3に入っています。うちのは【KYVOL】キーボルくんと呼んでいます。
ダイソンのコードレス掃除機を手に入れた時も、コードが無いって画期的!と満足していたけど、自分で掃除しなくても勝手にやってくれて綺麗になったほうが、そりゃ楽にきまってる。
床に物を置かなくなった、というのも思わぬ副作用のメリットだった。
エアコンにせよ、冷蔵庫にせよ、キッチン家電やらなんやら、なんでもスマートになっていくよね。ワイヤレス、コードレス。
Wi-Fi ? Bluetooth? 出始めた頃、昭和生まれの私にはなんのこっちゃら意味も分からんかったけど、こうも生活に密着してくるとおばちゃんでも今や当たり前に使いこなしている。
キャッシュレス決済もしかり。中年世代の私までもが、財布を出してお札や小銭を数える手間すら煩わしい現代人になった。
時代は令和、誰もスマホのない生活には戻れないですもんね。
②趣味の物も同様。物欲にはキリがない。
趣味の物も、物欲はとどまることを知りません。
バトミントンシューズも新しく買い替えたいし、ロードバイクもディスクブレーキのが欲しい。
キャンプギアだって、もっと大きなタープが欲しい。
旅行ももっといろんなところに行きたい。
お金がなんぼあっても足りんやないかーーい!(泣)
何がミニマリストを目指してる、やねんっ!
ま、でもこんな気持ちが「また仕事がんばろう」「ちゃんと真面目に働こう」って原動力になるからいいっか。うん、いいと思おう。
お金の使い方が分からん金持ちよりは幸せだ。
仕事を頑張るための目標があるほうが。人生は楽しんだもん勝ち。ワクワクすることにはお金を使おう。
③不便は「非日常」として楽しみたい
私の場合、【日常】の生活はできるだけ便利で快適で効率の良いものがいい。でも、【非日常】つまり趣味としては不便を楽しみたい。
だって、クルマもバイクも運転免許も持ってるのに趣味で自転車(ロードバイク)乗ってるんですよ。別になんの興味もない人からしたら、なんでなん?いらんやん?てな話なワケで。
だって矛盾してるもん。チャリより確実に楽で早く目的地に到着できるエンジン付き乗り物があるのに「敢えて」の人力移動やもんね。
家には電気もガスもあって便利な調理器具もなんでも揃ってるのに、休日にはわざわざ遠くまで出掛けてキャンプやアウトドアを楽しむ。
自宅よりも狭くて古くて設備も整っていない山奥のコテージやバンガローに、わざわざお金を払って宿泊する。ここに価値を感じない人からすれば、理解不能で無意味な行為だと思う。
不便を楽しみたい、というより「自然や非日常を感じたい」と言うほうが表現としては近いかもしれない。
【不便】とは、心の余裕がある時だからこそいいものなのです。忙しい毎日もいつでも、ではしんどい。
かといって、常に【便利】だけでは味気なくてつまらない。そう、人生にはメリハリが必要なのよ。
私は、仕事に家事に多忙な平日はより便利に効率的に、趣味を楽しむ休日は不便も暇も手間も面倒も楽しんで、とON/OFFを完全に分けて考えています。これは書いてみて改めてわかったこと。やっぱりnoteを趣味にするのもいいもんね。
では、また。
何か気づきがあったら、誰得情報かわからなくても好き勝手に書くことを楽しみます。
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