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ベルリン放送響によるマーラー、ライブ収録を聴く ための日#29

今日にぴったりな、今日の音楽を紹介

グスタフ・マーラー(1860-1911)/  大地の歌

iTunesのnewリリースの欄にマーラーの『大地の歌』があった。8月の初めごろにリリースされたもので、マーラーの楽曲を得意とするサラ・コノリー(メゾソプラノ)とロバート・D・スミス(テノール)による独唱。とのこと
指揮者はウラディーミル・ユロフスキで演奏はベルリン放送響。
おっと、カタカナだらけのプロローグ(わざわざここにも使用)を書いてしまった。カタカナはむずかしい。とりあえず聴いてみよう。


ベルリン放送響によるマーラー、ライブ収録を聴こう

あまり大規模な作品には触れないようにしよう、そうしよう、と静かにこっそり考えていたけれど、交響曲の大作家マーラーに触れてしまう。

マーラーはオーストリア出身の歌曲や交響曲において、素晴らしい功績を残した作曲家である。
彼にとって9番目の交響曲となるはずだった『大地の歌』は、「第九の呪い」を恐れたため、マーラー自身によってその名前が全く別のものにされた。
この頃、死を題材とする作品が流行していたことや、交響曲を第9番まで描くと死んでしまう、というジンクスが信じられていたためである。
ベートーヴェンをはじめとして、第9番を書き上げる前後で死んでしまった作曲家が多く、第8番を書き上げた後に体調を崩してしまったマーラーはその不安に襲われてしまったのだ。

そして当時ヨーロッパの芸術界では東洋の文化に対してとても関心が強く、この作品も中国の唐詩に基づいてつくられた。そのため、とても情緒的で甘美な交響曲になっている。もはや交響曲というよりも、歌曲集に近い。

1908年に作曲された『大地の歌』は当時のヨーロッパ音楽の様式をとてもよく感じることのできる作品となっている。1904年に初演されたプッチーニの『蝶々婦人』もそうだけれど、日本を含めた東洋へのイメージや、エキゾチズムへの憧れをどこか感じる。

そんなことを言っているけれど、もちろんYouTubeにユロフスキの指揮によるものはまだ載っていなかったのでバーンスタインのもので。(てきとうすぎる....)
1時間もあるので気になる楽章だけでも是非。歌詞も訳されている。
個人的には2楽章『秋に寂しき者』が好きである。


ちなみにこれが、ご紹介したほう。ジャケットにも中国らしさが出ている



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