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わたしの朝について

わたしは朝が好きだ。

幼かった頃の日曜の朝、目が覚めるとリビングのほうからかすかに音楽が聴こえてきた。それはいつも決まって朝にぴったりの曲たち。

長調で明るく爽やかなシンフォニー、バレエ音楽、美しい旋律のピアノの作品。

母が流す音楽はとてもセンスが良くわたしは毎週日曜日をとても楽しみにしていた。

休みの日だからといって遅くまで寝ていたりはしない。音楽を聴きながらいつもよりちょっと豪華な朝ごはんを食べるのだ、あの時にわたしは数多くの名曲たちに出会った。

白いカーテンと飼っていたインコのさえずりと、いつの間にか水色に塗り替えられていた庭のブランコ、かわいい花たち、大好きな日々だった、あの頃の感覚が忘れられずにいる。

あれから音楽が好きになった、あの頃を思い出せる場所。白くて明るい、それから夢みたいな。音楽はわたしにとって良い思い出の象徴なんだと思う。すごく抽象的でちゃんと思い出すことはできないけれど、あの感じ、あの気持ち。

わたしにはそう感じさせてくれる曲たちにたくさん出会い、何度も救われてきた。音楽と触れ合うとき、わたしはいつまでもあの頃のままで、小さくて夢を見る、幼い子供になるのだ。



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