日記「佳作作品の取扱説明書」
詩を書き始め詩誌への投稿を始めて早5年半。たくさん詩を書いたし正式に何篇くらい書いたのだろう。詩誌の投稿欄に入選し掲載された詩は両手に少し余るくらい。名前と作品名だけが掲載される佳作の詩は倍以上ある。入選佳作にも選ばれなかった詩は・・・・・・まぁいっか。
入選した作品ってのは選者に認められたエリート詩として保存してある。いつか詩集を編む時がきたらそこから選ぶであろう。おそらくもう完成品として手直しすることはないかもしれない。たまに読み返すこともある。ちょっと手直ししたくなる。でも完成品だもの。弄らない方が良いよね。大事に保管しておきましょう。
さてさて私の手元にある佳作作品。なぜ佳作だったのだろう。入選との差は一体何なのだろう。これは選者様に直接お伺いしたいところだが、やはり何かが足りなかったのだろう。
Creepy Nutsさんが、その足りない何かを歌にしてくれている。ノリとテンション、求心力も行動力も要領も、ステイタス、フェイマス、お金だとかオシャレだとか人望が、アレ、コレ、自分、協調性、社交性、社会性、柔軟性、主体性、積極性、計画性、将来性。どれか当てはまりそうだ。他にはインパクトとか切実さとかひっ迫感とかそうゆうものかな。ならば足そうではないかっ!まだ名前と作品名しか公表されていない。推敲し直すのだ。この子たちにはまだまだ可能性が残されている。つまりのびしろがあるのだっ!
Creepy Nutsさんが、のびしろしか無いわって歌にしてくれている。サボり方とか甘え方とか逃げ方とか言い訳の仕方とか、カッコのつけ方、調子のこき方、腰の据え方、良い年のこき方、嫌われ方や慕われ方や叱り方とか綺麗なぶつかり方。覚えたい事が山のようにあるって。佳作作品にはのびしろしか無いのだ。
佳作作品の取扱説明書
①なぜ佳作だったのか客観視する。
②何が足りなかったのかとことん読んでみる。
③実際に推敲しなおしてみる。
これをすることで自分の詩を客観的に読む力がつく。自分の詩作の道筋を明確にすることができる。自分の個性とは何なのか自分の芯とは何なのかが自ずと見えてくる。
佳作作品だからこそ大事に丁寧に扱って、それは己の詩作の成長に繋がるのである。そして佳作作品に限らず佳作にも選ばれなかった作品も同じだ。入選作品は素直におめでとう。佳作作品にはのびしろがあるってこと。もちろん選ばれなかった作品にも。未完成品を大事にしよう。
早速、過去の未完成品を見直してみよう。
最後に詩誌にもよるがやはり現代詩手帖とユリイカの投稿欄は狭くて高くて堅い門だ。おまけに鍵も頑丈にかかってる感じ。それはでっかい古典的な南京錠。佳作に選ばれるだけでもとっても貴重なことであると記しておこう。
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