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ドラマ、映画、YouTubeなどの映像、小説、詩集などから得たものをアウトプット。
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#人生を変えた一冊

小説「空白を満たしなさい」平野啓一郎

小説「空白を満たしなさい」平野啓一郎

平野啓一郎の長編小説。
平野啓一郎の小説を読むのは「マチネの終わりに」「ある男」に続く三作品目。上記二作品は映画化され「空白を満たしなさい」はドラマ化されているどれも人気作品。この作品はなかなかヘビーであったが自分の父親が自死しているということもあり多少の救いも感じられ、分人という思想は私自身にしっくりくる思想であり、とても共感でき読みごたえのある作品だった。

全国で死んだはずの人間が生き返る「

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小説「正欲」朝井リュウ

小説「正欲」朝井リュウ

朝井リョウの長編小説。
初めてこの作品を知ったのは映画の広告だった。演者とか内容とかそうゆうものに興味はなくタイトルの「正欲」という言葉に強く惹かれた。日々の生活や詩作をする時「正しさ」とはなんだろうと考えることがある。だから「正欲」とは正しさを欲することなのか、正しく欲することなのか、そもそも正しい欲とはなんだろうか、強烈な興味に駆られた。映画を観そびれてしまったのでいっその事、元々原作から映像

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2016年ドラマ「荒地の恋」

2016年ドラマ「荒地の恋」

原作、ねじめ正一のドラマ。戦後の詩誌「荒地」の同人であった詩人、北村太郎の物語。

詩歴5年の私には、まだまだ知らない詩人、読んだことのない詩人、がたくさんいる。北村太郎という詩人に出会ったのは、松下育男さんの詩の教室だった。対談ゲストが北村太郎のお嬢様の融理子さんだった為、予習としてねじめ正一「荒地の恋」北村太郎「センチメンタルジャーニー」を読み、そして教室からの資料として数篇の詩を読んだ。すっ

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