刑務所ファッションが広まると_どう世界がよくなるか

刑務所ファッションが広まると、 どんないいことがあるの?

こんにちは!ゆうきです。
前回の記事で、「なぜペルー発&刑務所発のファッションを広めるのか?」というテーマで、自分の生々しい欲求も踏まえてみなさんに共有させてもらいました。

ただ、熱い想いだけで広まるとは思っていませんし

「刑務所ファッションが広まれば世界は少し良くなる」

と豪語しておいて、大事なのは「どうよくなるのか」であって、そこに関しては前回の記事で書くとぐちゃぐちゃすると思ったので、省いていました。
肝心のここに関して、今回の記事で書いていきます。

家入一真さん(https://twitter.com/hbkr ) のこのツイート。僕が刑務所ファッションブランドPietà(ピエタ)に出会う約1カ月前にこれがツイートされ、何気なく僕も見ていました。

「刑務所にいる人って、確かに一度は悪いことしてしまったかもしれないけど、それだけで色んな機会が失われるのは違うよな。」
そんなことを漠然と考えていました。

そんなこんなで、ペルーに来てPietà(ピエタ)に出会ったわけです。

「息子から『刑務所の中にいても、僕のことを考えてくれてありがとう。お父さんが前に進んでいることが分かって嬉しいよ』という手紙をもらったんだ。こう言ってくれる家族がいることが生きがいなんだ。」
(得た給料を仕送りし、息子の学費に充てている男性)
「ここでの生活と仕事に誇りを持っていると周囲の人に語りたい。この仕事を通して、社会に許してもらえるように。家族にも許してもらえるように。」
(Pietà(ピエタ)で働く男性)

このインタビュー動画を創設者の方に見せてもらったときに、「はっ」としました。
そして、「刑務所にいるだけで機会が失われるのは絶対に違う」そう確信することができました。
(僕がただの一大学生ということもあって、実際に刑務所に入って働いている囚人から直接話を聞くことは叶いませんでしたが、以前ペルーのテレビ局が取材した際のデータを頂いたので、日本語翻訳付けて後日公開します)

また、彼らの言葉を聞いていく中で、
「働く」
「自分が作った商品が刑務所の外に出るという、社会との接点」
「プライド」

などがいまの彼らの生活を支えている大きな土台になっていることにも気づきました。

そして、それらの「機会」を提供しているのがPietà(ピエタ)でした。

ここからは、ペルーの囚人にこういった「機会」を提供しているPietà(ピエタ)を日本で広めることで、どう世界が良くなるのか、に関して現時点で僕が考えていることをお話しします。


①刑務所内で働く囚人の「働く」のサポート。


質、デザインともにとてもよいPietà(ピエタ)の商品は日本で売っているものと遜色ないと、実際に使っている僕が断言できます。実際に経営に関わっているわけではないので、彼らの所得を上げる、といったことは言えませんが、売れれば売れるほど商品を作る必要がでてきて、彼らの「働く」ことを間接的にサポートすることができるのではと考えています。

②「日本人もあなたたちが作った商品を使っているよ」と伝えることによる彼らの自己肯定感向上。


実際に僕が刑務所に行って伝えることは現時点では叶いそうにありませんが、スタッフを通じて届けてもらおうと思っています。彼らの中には、涙を流しながら罪を犯したことを後悔し「社会に許してもらいたい」と語る人もいました。そんな彼らに「日本で使ってる人、たくさんいるんだよ」と伝えたい。あなたたちが1つ1つ手作りしたものは僕らの生活で役に立っているんだよ、と。

これだけでも、ペルーにとって大きな貢献になるし、少しは世界良くなるんじゃないのかなと本気で思ってます。

次はペルー以外での影響に関して考えていることです。

③これが広まって、興味を持ってくれた人が他の国で似たような事業を始める。


“ゼロの状態から1年、2年かけてみんなで何かを作る” Pietà(ピエタ)がしてきたこの経験は囚人の方たちにとって本当に大きいものであると思うし、「更生」「社会復帰」の観点から見ても非常に価値のあることだと思います。
ちなみに、日本では刑務所で作られた製品はありそれが販売されているサイトもあります。 https://www.e-capic.com/

しかし、世界の刑務所でこのようなことが行われているとこはまだ少ないのではないでしょうか。実際に僕がやりたい!という気持ちもあるのですが、今は無理ですし、Pietà(ピエタ)のことが誰かのインスピレーションになればいいなと思っています。そして、似たような取り組みが広がれば必ず世界はよりよくなっていく。

④この商品を使うことで、日本のみなさんが日本にいながら「その人」の力になれる。


内閣府の調査によると、社会の一員として,何か社会のために役立ちたいと思っている人は66.1%もいるそうです。別のデータですが、こちら(出典:大和ネクスト銀行)を見てもらってもわかるように、「社会・人の役に立ちたい」と思って何か行動を起こしている人はいます。ただ、やっぱりそのハードルって高かったりもすると思います。寄付をする、休日に外に出る、だったりとか


興味がない人ももちろんいると思います。

でも、例えばそれが「自分がいいなと思った服を買う」ことだけで実現できるなら、いいなと思いませんか?

商品ができるストーリーを伝えることももちろんですが、
「この服、めっちゃかっこいい、かわいい!欲しい」
そうみなさんに思ってもらえるようにがんばります。


まとめます。

①刑務所内で働く囚人の「働く」のサポート。
②「日本人もあなたたちが作った商品を使っているよ」と伝えることによる彼らの自己肯定感向上。
③これが広まって、興味を持ってくれた人が他の国で似たような事業を始める。
④この商品を使うことで、日本のみなさんが日本にいながら「その人」の力になれる。

以上が「Pietà(ピエタ)が広まれば、こんなふうに世界よくなっていくんじゃないかな~」
と現時点で僕が考えていることです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ゆうき
Twitter : https://twitter.com/yuki1017hayashi



僕の記事を読んでくださったことが、本当に嬉しいです。 ありがとうございます!