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【抑うつ症状について考える#1】天気が悪い日に、愛するセロトニンに想いを馳せる。

こんにちは、といです。
今日は終日、雨予報です。

予報通り、朝からずっと雨が降っております。
きょうは平日、金曜日ですが、休みを取って4連休という方もいらっしゃるのでは。例えばおでかけの日に天気が悪いとテンションが下がりますね。
抑うつ状態やうつ病の方なら、尚更、天気が悪いと気分が落ち込む、という経験をされたことが一度や二度のみならずあるのではないでしょうか。
気分が落ち込むだけならまだしも、文字通り動けなくなってしまうことだってあると思います。

では、なぜ気分が落ち込んでしまうのでしょう?

 ーそこには、脳内におけるセロトニン分泌量の少なさが関係しています。

うつ病の一因はセロトニン異常?

このNewtonの記事によれば、
脳の神経細胞どうしの接合部である「シナプス」で、セロトニンの量が少なくなる「セロトニン異常」により、うつ病が引き起こされます。

セロトニンとはナニモノ?

セロトニンと聞いてもどういうものなのかパッと想像できる人の方が少ないのではないでしょうか。
小西らの論文によれば、

セロトニンは、主として脳幹の縫線核から分泌されるアミン系の神経伝達物質である。アドレナリン、ノルアドレナリンおよびドーパミンなどとともに全身を制御して、平静を保つ働きがある。
【引用文献】
M. Konishi, M. Yoshida, Life style and environment that influence serotonin secretion, Journal of Osaka Kawasaki Rehabilitation University; 2011, 5, pp.11-20.

そう、セロトニンは、神経伝達物質の1種なのです。
ちなみに、このような化学構造をもつ物質です。

(セロトニンがいかに脳神経細胞の間を移動するかについては、長くなるのでまた別の記事で紹介することにします。)

セロトニンの分泌量を増やせばいいのでは?

セロトニンの合成には「トリプトファン」という材料が必要です。
しかし、このトリプトファンは生体内で合成されません。(化学構造を以下に示します。【Wikipediaより転載】)

その為、身体の外からトリプトファンを供給する必要があるわけです。
含有量の多い食品としては、肉類、魚介類、乳製品、大豆製品、バナナなどがよく挙げられます。
但し、「摂取量が多い」≠「セロトニン合成量が多い」だということを忘れてはなりません。

うつ病の予防法

上述のNewtonの記事には、
・日光を浴びること
・無理のない程度の運動をすること
、によって予防が可能だとありました。
これらによって、セロトニン等の神経伝達物質の分泌量が増えるのだとか。

つまり、
天気が悪いと気分が落ち込むのは、セロトニン合成量が少ないからなのか?

これを受けて約1か月前に書いた記事を見返してみました。

たしかこの頃は、雨の日に気分が落ち込んで身動き取れなくなったり、泣いていたりする自分を認められず、”なんで天気なんかに感情を左右されなければならないのだ””今日はもうだめだ”、とひたすら寝ていたように思います。

でも、もしセロトニンの合成が少ないなら仕方ない。
だって、お日さま当たらないのだもの。
ではとりあえず、今日はバナナ食べよう!

この時代、WEBからキーワードを打ち込むだけで必要な研究データにアクセスすることが出来ます。自分の身体のなかでどういうことが起きているのか、もしかすると既に研究されて、諸説提唱されているかもしれません。
悶々と泣いている自分も、科学的な情報を得る自分も、同じひとりの人間ですが、可能な範囲でやりたいことは試して今後の糧になればいいなと思っています。

*勿論、情報が正確なものか確かめる責任は発信者にあります。専門ではないので、もし間違っていることを発信してしまっているときは、そっと教えていただけると助かります。(激しく追及されるとちょっと立ち直れない気がします。よろしくお願いいたします。)

ということで、
雨の日は、家の中からセロトニン合成キャンペーン、始めます。

(合成されているかどうかはよく分からないけど。。)

うつ状態になったことを人生のマイナス期にするだけでは、モッタイナイ!

滅多にない強気な雨の日の更新でした。

読んでいただきありがとうございます。とい。