LGBTの困りごと。男?女?厄年はいつ?厄払い編 FTMトランスジェンダー鈴木優希
僕は昭和55年生まれ。
「男」だと本厄。
「女」だと厄年ではない。
この「厄年」というものは、男女でしっかりと分かれている。
生まれた時の性別は「女」
性同一性障害と診断されて性別を変更して今、戸籍上は「男」
こういう場合を神様は想定していないとは思うけど(笑)
男?女?
どちらでやったらいいの?
占いと同じ 「?」がここでも。。
先輩のニューハーフのママに聞いてみた!
「アンタ、私達は女も男もやるのよー」
「だから、人生ほとんど厄年よー」なんて笑っていた^_^
ので、僕もその通りに。
でも、あれは
女の厄年の33歳
名古屋美容専門学校の女友達と一緒に厄払いに行った時のこと。
同じように「厄払い」の受付窓口へ。
その頃は混み合っていて、すぐ後ろに行列で何人かの方が待っていた。
友達が終わり、僕の番の時。
「男の方は厄ではないですよ。」
と言われる。「でもー」って伝えたけど、何を言ってもその一点張りなので、
言うしかなくなった。。
そこで、生まれは女で性転換をした事を伝えて、
神様的にはどうしたら正解なのか?の疑問を
直接受付のお姉さんにぶつけてみた!
そうしたら・・・
「少々お待ち下さい」と席を外したっきり放置。
後ろの人の視線が怖い。
そして、15分ほど待っただろうか。
そのお姉さんが持ってきた
正解は!!
「男とか女とか神様は関係ありませんので、お気持ちで大丈夫です。」
との事で、厄払いをしてもらえる事に。
行列の中、LGBTをカミングアウトするというのは結構なストレスだったけど仕方ない。
ネタにもなったし、良い経験になったと思おう。d( ̄  ̄)
そして、今回
僕が経営するオナベバーVenusの代表が女で後厄と言う事で一緒に連れて行った。
僕は「男」の厄年なので、そのままクリア。
いつもの神社なので、前回同様の対応かと思いきや・・・
今回の受付のおじさまも前回同様まずは
「男は厄年じゃないよ。」と。
きたきた。。
そこでまた昔の僕同様にLGBTをカミングアウト。「元々女なんです」と窓口で伝える。
そうしても、今回のおじさんは「それで?」みたいな表情。
それでも、記入欄には女と書いてもらわないといけません。
と頑なに言われる。
LGBTを取り囲む状況はかなり追い風なこの時代だが、やはり「男」「女」の性別で分かれている伝統・歴史が相手だとまだまだ難しいのだと痛感した。
言い方も大事。
同じ事でも「性別は神様は関係ないので、お気持ちで」と言われた方が救われる。
昔、伊勢神宮でおみくじがないのを知らずに
「おみくじありますか?」と聞いた時の事。
「おみくじはありませんが、来て頂いたことが大吉ですよ」と笑顔で伝えてくれた。
気持ちが良い対応。素晴らしいと思った。
大切なのは伝え方。
マニュアルや決まりごとがある場面があると言うことはLGBT当事者である僕たちももちろん理解している。
だから、すべてをクリアにして欲しいとは思わない。
結果は同じでもそれを伝える過程である言葉選びだけは気をつけて頂けるとありがたい。「伝え方」だけでストレスは少なくなるのだ。
難しい事じゃない。ただ、それだけで世界は少し変わる。
鈴木優希のセミナー活動、LGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトも是非見て頂けたら幸いです。
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