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僕は「男」という戸籍を買っただけ。LGBTトランスジェンダー鈴木優希

僕は性同一性障害を持って生まれてきた。今は性別適合手術を受けて戸籍を変更し、「男」として暮らしている。名古屋でオナベバーVenusの経営と並行してLGBTセミナー講師・LGBTオンラインサロンの塾長の活動をしている。

責任、プレッシャーを感じる事も多い日々の暮らしの中で、

「プレッシャーを楽しもう」と。

言葉にすると簡単だけど、これがなかなか出来ない領域。

でも、こう考えてみよう!

1日はどんな風でも過ぎていく。
「けせらせら」
自分が思い描いた1日じゃなくても。
当たり前にもありがとう。だし、失敗してもありがとう。なのだ。

今を健康に生きてれていること。当たり前に心配してくれる家族や恋人、友人がいること。
それだけでしあわせ。

人は、実にないものねだりである。

僕は、性別を変えた。だから、結婚出来たり社会的にも「男」の扱いを受けられる。

性別を変えていない同じ性同一性障害の友人と話すと、羨ましいと言われる。

でも、僕はその友人を羨ましいと感じる。何故なら何も身体を変えなくても自分らしく生きている。仕事もバリバリして、性別なんて問われない実力がある。そして何より身体が健康。

お互いにいつも羨ましいなぁなんて話をしている。

「ないものねだりだな」と笑う。

僕が辛い時は、私の理想を全部しているんだから、優希は自信持って頑張れ!と励ましてくれる。

僕は「男」と言う戸籍を高いお金とリスクを払って買っただけ。

戸籍を変えるために高いお金を払って何回も手術を重ね、健康な臓器、子宮卵巣、乳房を取った。

身体を変えたダメージと一生続くホルモン治療の副作用というリスクと引き換えにやっと手にした「男」の戸籍。僕が持っているのはただそれだけのモノ。お金と覚悟を決めれば誰でも手に出来る。

中身は、一緒。なんなら負けている。

「男」なんて戸籍がなくても、自分らしく生きているその人の強さは計り知れない。

だから、僕は性同一性障害、性別違和を持った仲間たちに積極的な治療は勧めない。

やると決めた子の、相談には乗る。
でも迷っている子には、辞めた方がよいと言う話を必ずする。

「男」の戸籍を買った僕の言葉は響かないかもしれない。でも、自分が経験したからわかることがある。伝えられることがある。

これからの時代は、もっとLGBTの権利が認められる。同性婚やパートナーシップで、身体を変えなくても好きな子と一緒にいられる。好きな子を守れる。時代になっていく。

それが叶うのならば、大きなリスクを背負って健康な身体を変える必要性があるのだろうか?

もっと自然に自分らしく生きられる時代はもうそこまで来ている。


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