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受け入れて、前に進む


数日前
HITOKOMAの打ち合わせを
している時だった。

スマホを見るとLINEが1件。
家族グループにきていた。

母からだった。

画面をひらいてみると、
受け入れるのに時間がかかる連絡だった。



****************
つい2ヶ月前のこと。
7~8年ぶりに
大学の友達と会い呑みに行った。

大学時代はやんちゃな彼だが、
すっかり所帯持ちのパパになっていて、
落ち着きがあった。

彼との出会いは、大学の軽音サークル。
大学入り最初に組んだバンドメンバーで
ライブも一緒にやった。

そんなこともあり、
最初は互いの仕事の話をしていたものの
自然と大学時代の友達が
どうしているかの話になった。

あいつは、東京で同棲している。
あの子は、結婚して海外移住、最近帰国した。

などなど


そう。
想定できる話。

同じドラムで一緒に
スタジオ練習していた
同級生の話になるまでは。




この後に続く話はどちらも、
もう2度と会うことができない内容だった。


母からは、
実家で飼っている犬が亡くなったという連絡。

友達からは、
その同級生は事故で2年前に亡くなったという話。


モカがウチに来て16年。
「絶対犬を飼わない」と言っていた母が
ペットショップで一目ぼれし、
ウチの家族に招かせたのがモカだった。

やんちゃで往生際が悪く、
自分のことを犬と思っていないだろうなと
思わせるほど自己中な犬だったけど、
さみしがり屋で人懐っこい犬だった。

ここ最近は昔の元気がなくなり、
もうすっかり西出家で最年長になった彼。

目が見えなくなり、耳も聞こえなくなり、
家の中を徘徊する日々を送っていた。

真っ暗で何も聞こえない世界の中でも
彼は懸命に生きていて、一歩一歩歩いていた。

彼との最後は2月末。
東京に出発した時だった。

2~3週間に1回、大阪に帰省しているから
また会えるだろうと思っていたけど
そうではなかった。

涙は出なかった。
実感があまりないから。

24日に大阪に戻るけど、
その時に少しずつ実感するのかもしれない。



友達との出会いは大学の軽音サークル。
新歓の花見で同じグループになり、
そこで話したのが始まり。

「ドラムやったことないけどしたい!」
と言っていた。

スピッツが大好きで、
スピッツをバンドでやるのが夢だったと。

僕自身は高校の時、
軽音楽部に所属していてドラムだったので、
彼よりはドラムをかじっていた。

僕は全然サークルに行けてなかったのに
「スタジオ練習入って教えてよ」と
よく誘ってくれて、一緒にスタ連をした。

「スピカ」「運命の人」などなど、
スピッツの曲を聴くと、
あの時のことを思い出すくらい。

いつも気さくに声をかけてくれたからこそ
軽音サークル行っても居場所があった。

誰に対しても優しく、お茶目で
好きなスピッツを演奏するときの彼は
すごく楽しそうで、キラキラしていた。
当然、皆からも愛されていた。

大学の卒業式の時だったと思う。
「またね!」といって別れたのが最後だった。



「また会えるだろう」

僕らの年齢だと本当に少ないけど
そう思っていても、実現できないことはある。


会える根拠なんか、全然ないのにね。


そして、
受け入れて前に進むしか
次の道は開けない。

次の道を開けないと、
また同じ辛さが繰り返される。


どれだけ泣いても良い。
怒ったって良い。
なんなら立ち止まりたいだけ
立ち止まっても良いんだと思う。


それで次に進もうと思えるなら全部良しだ。


1歩進んで2歩下がったって良い。
長い目で見て結果進んだらすべて良しだ。


間違ったことをしたり、
後悔することがあったときほど
長い目で見るのが大切なんだと思う。


次の大切な人との別れが来る前に
今を受け入れて、次の別れで
しなくても良い後悔をしないようにしたい。




週1note vol.6に参加中。

2020/3/22まで、週に1回note(ブログ)をアップするだけの非常にシンプルな企画。

Vol.1が2019年2月だったので、運営が始まってちょうど1年になる。

延べ100人以上の方が参加していて、記事の投稿数は1000を超える。
この企画、僕は毎回volごとにテーマを設けて書いている。


そして今回、vol.6のテーマは『選択』。


『選択』にまつわる一連の所作を切り取り、僕自身のエピソードを交えながらnoteにまとめていきたいと思う。

人間は、1日に平均35,000回決断していると言われている。
もっと踏み込むと1時間あたり約2,000回、2秒に1回決断をしている。

In fact, some source ssuggest that the average person makes an eye-popping 35,000 choices per day. Assuming that most people spend around seven hours per day sleeping and thus blissfully choice-free, that makes roughly 2,000 decisions per hour or one decision every two seconds.

引用:How Many Decisions Do We Make Each Day? | Psychology Today  (2019年5月31日閲覧)

もちろん無意識に選んでいることもあるが、なんらかの意志や考えに基づき無数の選択肢から選択して実行している。

そう。

全ての失敗・成功は「選択」というアクションがあってこそ成り立つもの。

僕自身もそうだが、人は常に悩みを抱えて生きている。

今年は勝負の年と思っていて、大きな決断を下さないといけない場面が多々ある気がしている。このnoteでは自分が迷った際に、振り返れる場にしようと思う。

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4月に週1note
スピンオフ企画やります!

普段の週1noteとはガラリと変わり
テーマを絞って3回だけの更新になります。

誰かの好きが自分の好きになるかも。
僕も参加するので、良かったらどうぞ!


■ 選 択 ■

01 【選択肢をもつ】好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしをする(2/14 金)
02 【選択肢を生み出す】時間や場所に縛られない働き方はベストか?その先の世界(2/21 金)
03 【選ぶ】短時間で心動かされたもの(2/28 金)
04 【選ばない】まずはやめてみる(3/6 金)
05 【迷う】思うままに旅に出る理由(3/13 金)
06 【間違う】受け入れて、前に進む(3/20 金)



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