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好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしをする


大船


深夜12時、神奈川県の大船駅のホーム。
人生で2回目の大船駅だ。

最後にここに立ったのは、ちょうど6年前。
鎌倉へ日帰り旅行に行くのに、電車の乗り換えで降りた。

今回降りたのは、もちろん
鎌倉へ日帰り旅行に行くためではない。
逗子・鎌倉にある自宅に帰るためだ。

あの時、自分の家が逗子や鎌倉になるなんて
全く思ってもいなかった。


僕は昨年の4月から
大阪と東京の2拠点生活をしている。

大阪出身。
それまでは小中高大とずっと大阪。
就職を機に上京して5年間、
東京で一人暮らしをしていた。

昨年6月に東京の家を退居し、
今、月の半分は東京(ホテル暮らし)
残り半分は大阪(実家)で生活している。

そしてこの2月から大阪の実家以外に
30か所以上の拠点をもつことになった。


そう。


ADDressというサービスを契約したからだ。


What’s ADDress?
月額4万円で全国の契約施設にどこでも住み放題のサービス。電気代やガス料金、水道代、ネット回線料金が含まれており、敷金・礼金・保証金などの初期費用も必要ない。
拠点は、北海道札幌市や神奈川県の鎌倉、静岡県南伊豆、鳥取、徳島、福岡……と全国各所に25か所以上展開していて、都内に拠点が用意されている。これら各拠点の個室を自由に利用することができる。


2月の前半だけで千葉県習志野市に1週間。
今週は神奈川県逗子市に4日間滞在。
今日の朝まで逗子に居て
今は大阪に滞在中。

3月は、
鶴巻温泉(神奈川)

習志野(千葉)

茅ヶ崎(神奈川)

二子玉川(東京)

別府(大分)

大阪
と滞在する予定だ。

ADDressの拠点の多くは一軒家で、各拠点には家守と呼ばれる個性溢れる地域住人、管理者がいて、地域との交流の機会やユニークなローカル体験、その地に暮らしているからこそ分かる情報を提供してくれる。

そして会員は、1拠点だけ無制限に住めるところを選べるので、その拠点に住んでいる人もいて交流ができる。ちょっとしたシェアハウスの一面もある。

習志野では、僕より1つ年下の子が家守で、他に4人学生から社会人とバラバラの職種の人達が住んでおり、ボードゲームしたり、ゆるく話したりした。

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都内から電車で1時間はかかるので、正直田舎の風景が広がるが、日大など学校が立ち並ぶ学生街でもあったので、商店街のお店も充実していて住むのも悪くないなと思った。

商店街

一方逗子では、心理カウンセラーの資格をもつ
50代の方が家守でいろんな話を聞かせてくれた。

満員電車でのストレスは戦闘機に乗って標的をロックオンする操縦士以上のストレスがかかっている話

森林環境など自然があるところで働くと生産性が向上する話

はすごく面白かったし、今の仕事のネタに役立った。

逗子

こちらもえげつない坂道があったり、
駅からバスを使わないといけないなど、
立地は正直なところ良くないが、
ぼーっとしたり、こもって
仕事するには最適の場所だった。

そしてその土地の風土を感じれるのは
何よりの息抜きになった。

富士山


あんな旨いアジフライ食べたことなかったし、
初めてアジフライが好きになった。

アジフライ


そもそも最初利用するか検討した時、
コスト計算しかしていなかった。

「ホテルに泊まるより安くつきそう」
と思って申し込んだが、
それだけがメリットではなかった。

その土地だからこそできる体験や
その拠点に住む人たちと話すことが
自分にとって良い刺激になっている。


ちょうど7年前、大阪でフェスを立ち上げた時
入居したplayというシェアギャラリーを思い出した。

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当時23歳の僕と10歳も離れていない人達が、
カメラや映像、服飾などなど、
やりたいコトを納得するまで拘り没頭していた。

本業として取り組んでいた人もいたし、
本業とは別にやっている人もいた。

自分の普段の生活では
決して出会うことがなかった
クリエイティブな人達で、
playに行けば刺激に満ち溢れたし、
自分もあんなカッコイイ大人たちに
なりたいと憧れの存在でもあった。

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参照:playの写真はこちらより

一方で僕は人見知りだし、1人になりたい時が多い。常に刺激が欲しいと思わないし、逆にその状態が続くとストレスになっていろいろ支障が出てくる。

「嫌だったら拠点を変えたらよい。なんなら辞めてもよい。大阪の実家もホテルもあるんだから。」

そんな選択ができる状態だからこそ、余白が生まれ、自分自身が本当にしたいことや想いはなんだろうと見つめ直して判断できるようになっている。


目で見たこと。耳で聞いたこと。感じたこと。
体験したこと全てが自分が何か新しい判断を下すときの糧になる。


自分ひとりで経験出来る量は、たかが知れている。


普段出会うことがない人と会ったり話したり、普段行くことがない場所での活動や体験こそがはじめて、自分の視野を広げることになるし、固定概念から解放されて、より納得感のある選択ができるんだと思う。


playでの思い出や感じたことを思い出した2週間だった。



週1noteもvol.6に突入。

2020/3/22まで、週に1回note(ブログ)をアップするだけの非常にシンプルな企画。

Vol.1が2019年2月だったので、運営が始まってちょうど1年になる。

延べ100人以上の方が参加していて、記事の投稿数は1000を超える。
この企画、僕は毎回volごとにテーマを設けて書いている。


そして今回、vol.6のテーマは『選択』。


『選択』にまつわる一連の所作を切り取り、僕自身のエピソードを交えながらnoteにまとめていきたいと思う。

人間は、1日に平均35,000回決断していると言われている。
もっと踏み込むと1時間あたり約2,000回、2秒に1回決断をしている。

In fact, some source ssuggest that the average person makes an eye-popping 35,000 choices per day. Assuming that most people spend around seven hours per day sleeping and thus blissfully choice-free, that makes roughly 2,000 decisions per hour or one decision every two seconds.

引用:How Many Decisions Do We Make Each Day? | Psychology Today  (2019年5月31日閲覧)

もちろん無意識に選んでいることもあるが、なんらかの意志や考えに基づき無数の選択肢から選択して実行している。

そう。

全ての失敗・成功は「選択」というアクションがあってこそ成り立つもの。

僕自身もそうだが、人は常に悩みを抱えて生きている。

今年は勝負の年と思っていて、大きな決断を下さないといけない場面が多々ある気がしている。このnoteでは自分が迷った際に、振り返れる場にしようと思う。

週1note vol.6 スタートします。


■ 選 択 ■

01 【選択肢をもつ】好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしをする(2/14 金)
02 【選択肢を生み出す】時間や場所に縛られない働き方はベストか?その先の世界(2/21 金)
03 【選ぶ】短時間で心動かされたもの(2/28 金)
04 【選ばない】まずはやめてみる(3/6 金)
05 【迷う】思うままに旅に出る理由(3/13 金)
06 【間違う】受け入れて、前に進む(3/20 金)

■ 多拠点暮らし ■

2020.02.15   好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしをする
2020.03.20   思うままに旅に出る理由
2020.07.01   自分の気持ちに寄り添う、心地よい暮らし
2020.08.12 新たな居場所に出会える暮らし
2021.04.06 帰る時にはたくさん友達ができた、多拠点生活の話
2021.07.20 180度変わった多拠点生活の楽しみ方
2021.12.12    未来は明るい。これからの多拠点生活
2022.03.08 多拠点生活をして3年目。2年前と過ごし方が大きく変わった話

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