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本は課題を感じているからこそ読む意味がある

僕は「好きな本を紹介し合う会」に出席していたこともあり、多くの読書好きな人とコミュニケーションを取ってきました。本が読むことが好きな人たちばかりです。

特にビジネス書を紹介する人たちがメインでした。そんな人たちと喋っていると、「毎日1冊本を読み終える人」「年間何百冊も本を読む人」みたいに、たくさんの種類の本を読んでいる人がちょくちょくいました。

僕はその時に、「そんなにいっぱい読んでいる理由ってなに?」と感じてしまします。僕自身、ビジネス書を読むことは好きで毎朝1時間は読書の時間を割り当てるほどです。しかし僕が本を読む理由は、課題を感じているからです。

業務をしている中で、自身の経験や知識が足りないせいで「どうすれば良いか分からない」「なにがベターなアプローチなんだろう」と課題を感じることがよくあります。

また、なにかしらのプロジェクトを終えたときや、業務の一つの過程を終えたときに、部分部分で失敗だったと反省することがあります。それも課題を感じているときです。

そのように、「課題に感じているときに、その課題を解決してくれる本を探して読む」、これが僕が本を読むきっかけになります。そして実際に本で学んだことをすぐ業務で実行してトライアンドエラーを繰り返し自分のスキルとして吸収していきます

僕は、「課題を感じてるからこそ本を読み、実際に業務で現在知りたいことだから本の内容をすぐ実行に移す」というプロセスが本を読むことに対して意味を見出せると思います。

本を読む人の中には、ただ単に知識を増やしたいだけの人も見受けられます。たくさん幅広く知識を増やすことは大事なことだと思います。他分野への応用や組み合わせにより質の高い仮説を出せることにも繋がるので、無駄なことではないです。

でも、いろいろな本を読んでそれを実行に移しているのですか?課題を感じていなく知識として持っているだけでは実行に移す機会は早々訪れないでしょう。

実際に僕が経験したことは、前田裕二さんの「メモの魔力」という本です。この本去年めちゃくちゃ人気でした。書いてあることもロジカルで納得させられる内容でしたので、よかったです。周りも読んでいる人が大半でした。

しかし、誰も1000本の質問メモ魔やってなかったです。確かに1000本はキツいです。僕は4ヶ月かかりました。前田さんも書籍で1000本は厳しいと書いておられます。でも100本はやってみよう、そう書いてあります。実行に移した人は周りにはいませんでした。

「人気だから」「知識として持っておきたいから」、そういった理由で読むからこそ、本の内容を実行に移さないのでしょう。メモ魔にかかわらず、他の本でも同じことが言えます。

課題に感じていなければ、本の内容は自分の中に腹落ちされないです。僕は課題に感じているからこそ本を読みます。そしてその課題や手法が自分の中でまだわかっていなければ同じ本を再度読みます。辞書的にも使います。本は一度読んで終わり、それで済む人は相当の天才しかいません。

「とりあえず本を読んで知識を得たい」というアプローチを否定するわけではありません。しかし、課題がある場合とない場合では、同じ本を同じ時間読んでも、その後の意味の度合いが全然変わってきます。なので課題解決のために本を読んでみてください。


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