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発達障害になるには?2

前回の記事で「発達凸凹➕社会的不適応=発達障害」となることを書きました。

ということは「学校」が発達障害を生み出すのでは?という疑問を持たれた方もいらっしゃいますね。

1)学校が発達障害を生み出す!?


 答えは「その通り」です。

 じゃあ学校の先生のせいだ!!! 

というのはちょっとお待ちください。 
 
 発達障害の子どもにとって「家庭」はあまり「症状」が出ません。
 「自分のことを理解してくれている両親や家族」「慣れている環境」では、症状は出にくいのです。
 だけど、保育園や学校では、「すごい困っている…」という状況はよくあります。
 では、なぜ学校で症状が出て、発達障害となるのでしょう?

2)放っておくと「失敗しやすい環境」が保育園や学校にはある

 発達凸凹があるのに、特別支援的なケアや支援がないとどうなるのか。
 「集団が苦手なのに参加強制される」
 「音が苦手なのに配慮してもらえない」
 「集中しづらい特性なのに、叱られ続ける」
 「学習が分からないのに、やる気のせいにされる」
 「本来は少人数でなら落ち着けるのに、通常学級にいるせいでイライラする」
 このようなことが続きます。
 子供達には「失敗体験」が募っていきます。
 発達障害を持つ子どもにとって、サポートがないと保育園や学校は、
「失敗しやすい環境」
となってしまいます。
 その結果…

3)発達凸凹の上に積み重なる因子で発達障害ラインを超える

 

発達障害ラインを超えると急に症状が出現したり凸凹が深くなったりする。

 図のように、本来であれば、発達凸凹だけだったのに、園や学校での失敗体験が重なると「発達障害」のラインを超えてしまいます。このラインを超えると「社会的不適応状態」になります。
 「学校」という装置自体が、そもそも彼らの凸凹にあってない場合、失敗体験はやはり大きくなってしまうのです。
 では、この凸凹の上に積み重なるものをどのようにしたら、軽くできるのでしょうか?
(次回へ続く)

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