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発達障害になるには?

発達障害にランクアップする方法

 小学校現場で17年間 通常学級&特別支援学級・特別支援コーディネーターとして仕事をしてきました。
 2000人近い子供の支援に関わってきました。
 セミナーや講演、保育園でのカンファを入れると3000人を支援事例を超えます。
 特性の強い子・弱い子、凸凹の浅い子、深い子。
 全てが「発達障害」というわけではありません。

 特性は、ある条件を満たすと「発達障害」になります。

 それはなんでしょうか?

  それは 「社会的不適応」の程度です。 
   
 
 発達凸凹はあってもいいのです。 
  しかし、そこに「教室を離脱する」「パニックが強く通常の授業に参加が難しい」「自閉傾向によって集団に参加できない」「刺激に弱く、暴力的な行動」に出てしまう。
 という「社会的不適応」の状態が強い場合、発達障害に「なってしまう」のです。

 

発達障害は、その子の凸凹とその子の社会的な適応の程度によって決まる。多くの小児科がこのモデルで診断をしている。

「社会的不適応」を引き起こす原因は?

 では簡単に言えば、「社会的不適応」を引き起こさなければ、「発達障害」にはならないということですね。
 社会的不適応を引き起こす原因はなんでしょうか。

1)本人の発達特性の強さ

 本人の発達特性が強いと、パニックが強かったり、多動が多くなって活動に参加できなかったりと社会的不適応が多くなります

2)適切な「学びの場」にいない

 本来であれば、「静かで個別に学べる特別支援学級」が適切なのに、教育委員会の判断、保護者の希望で本人に合っていない環境に置かれたときに、不適応行動をは大きくなります。

3)不適切な発達障害への対応

 教師や保護者などによる不適切な発達障害の対応は「傷つき体験」を生み出して社会的不適応を拡大させます。特性が大人に手によって拡大する最も良くない事例です。

 このように「子供自身の特性の強さ」と「周りの環境」と「そこまでの経験」によって、発達障害となってしまうことがお分かりいただけたかと思います。
 それでは「学校」が発達障害にしてしまっている事例はあるのか?
 次回へ続きます。

 

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