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《創作交換日記》 踊りなるかもしれない種を忘れた頃にいまの言葉にする

創作交換日記「今日もぼちぼち」
少し間が空いてしまいました、作品創作に没頭中の宮脇有紀(@YukiMiyawaki)です。


7月後半から仕事に、創作に、とにかくバタバタしてて、すっかり間が空いてしまいましたが、前回日記を書いてくれた 細川麻実子さん(@mamiHHDance)の「HDD ≒ 記憶装置」から、今絶賛創作中の作品でトライしていることをシェアしたいと思います。

近年創作する時には、「心踊るカラダ」の記憶 = 踊りになるかもしれない種を言葉にすることを大切にしています。

これまではわりとリアルタイムで感じたことをそのまま言葉にすることが多かったのですが、今回は"忘れる頃"に言葉にすることで、記憶装置から取り出そうとする、"いま"のカラダの状態とそこから生まれる言葉に興味があります。
リアルタイムで書いてた時の方が具体的な感覚があるように思い込んでいたけれども、言葉の中身を俯瞰してみてみると、"いま"の方が自分の近くにあるような言葉でカラダの記憶装置として積み上げやすい、と最近の発見。具体性で比べるのは難しいけど、ちょっと弾けた言葉が生まれやすいっていう直感があります。

どちらもシェアしたい気持ちもありつつ、特にリアルタイムで生まれた言葉は恥ずかしい部分もあり(笑)ちょっと抜粋で。

カーテンの隙間から漏れる陽の光。
少し窓が開いているからか、今日のおはようの挨拶なのか、ロングトーンが多め。
光が何か起こしそうな表情で私の鼓膜にカラーフィルムを当ててきた。

「心踊るカラダ」が生まれた瞬間

忘れた頃に書いた”いま”の言葉

光の音

粒が集まり、手を組み、たがいをぶつけ合う、金平糖のようなボコボコが自分だけの姿になって、表出する。
肉厚な唇をたくさん持ち合わせるあなたは、今日、魚になって、呼吸を裏返す。
エラから流れる水は、荒々しく踊り狂い、私の筋膜を痺れさせる。
クジラのうろこを1つ分けてもらい、耳に当てたなら、隙間から溢れる水しぶきが鼓動と合唱する

忘れた頃に"いま"の言葉で書いてみた

こんなテキストを沢山溜めながら、
振付にしてみたり、
踊るきっかけにしてみたり、
カラダの状態を作る材料にしたり、
ただ言葉としてカラダの側に置いておいたり、
取り扱い方は様々です。
日々、心踊るカラダになっちゃう瞬間を探しつつ、言葉にすることで作品を耕していってます。


言葉にして、カラダを動かしてを繰り返しているうちに、早くも8月末になりまして。
創作交換日記、街歩きワークショップ、に続き、《オープンリサーチ企画》。
『“カラダの木漏れ日”を巡る、ワークインプログレス』上演+トーク が来週開催です!!

『“カラダの木漏れ日”を巡る、ワークインプログレス』上演+トーク 8.24(水)19:30@アトリエ第Q藝術
チケット 1,000円
トークゲスト:
田花遥さん
松本奈々子さん(チーム・チープロ)

私の作品はゴツゴツの創作道半ばですが、本公演につながる旅路をお客さんと巡る時間にできればと思っています!
本公演情報も当日、公開予定です☆★

上演後には、この創作交換日記「今日もぼちぼち」コラボレーター、2人と私でお話します。
全く違う場で活躍するアーティストで、2人が直接会うのは、なんと当日が初めて!
上演のフィードバックの他、日々のどんなことを種に踊りに向かっているのか、どのような創作をトライしているのか、オープンな対話の場で共有していきます◎
全然違う作品創作をする3人でどんな話でホクホクできるのか、もの凄く楽しみです。
ご来場の皆さんからのコメントや質問の時間も設けられたらと思っています。

是非ぜひ、皆さまお立ち寄りください!
ご来場お待ちしております!!

▼▼ 田花遥さんの日記はこちら ▼▼

▼▼ 松本奈々子さん(チーム・チープロ)さんの日記はこちら ▼▼

来場前にトークメンバーの日記読み返しもオススメ☆
Check it out!!!!

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