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「好き」という聖域

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「好き」についてのnoteのまとめ
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#多様性を考える

「好き」という聖域

「好き」という聖域

分かち合いたい「好き」と、
誰にも触れられたくない「好き」がある。

自分以外の人に
それがどのくらいの強さで存在しているのか、
そもそも存在しているものなのか、
どちらのほうが多いのか、

何回か人に聞いて訊いてみたことがあるけれど、
大人になった今でもよくわからないままだ。

人と人がはじめて顔を合わせるとき、
「好きなこと」を軸に話をすることはめずらしくない。

学校の自己紹介タイムだって、

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「好き」の深度は、知識量では測れない

「好き」の深度は、知識量では測れない

「にわか」「ガチ勢」「古参」など、好きの深度を測ったり、ファンの中でも熱量のランク分け(≒マウンティング)をするために生まれた言葉がいくつかある。

主にアイドルグループを愛する人たちの間で生まれ、特定の文化圏で多用されている言葉ではあるけれど、千差万別な人それぞれの「好き」の深度を、知識量や経験値で測ろうとする行為自体は、世の中に溢れていることだよなぁと思う。

例えば自分が、「エヴァンゲリオン

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読書は、心に自分だけの城をつくる

読書は、心に自分だけの城をつくる

ここしばらく続いていた体調不良。
なんとなく察していた人もいるかもしれないけれど、私は新型コロナウイルスの陽性患者として、自宅療養と隔離を命じられていた。

コロナが姿を現し、騒ぎが始まってから2年以上。「陽性です」と病院で告げられた時には、不思議な気持ちだった。嫌というほど存在を常に意識させられていたのに、初めて正体を明かされたような。

──なるほど。リアルコロナって、こんな感じなんですね。

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