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隠れ家が隠れたまま終わらない方法

こんにちは〜!山路裕希です。

今週末、東京に行くので、久しぶりに「東京 カフェ」で検索してみたんですけどやっぱり全然出て来ませんでした。
instgramもtwitterもだし、久しぶりにmixiの東京カフェのコミュニティを開いてもだめ。
昔から長くやってるお店が多くて、新店さんってあんまりないんですよね。検索に上がってこない。コーヒースタンドばかり。
ブックカフェ、とか、カフェに別途”何かしらの使い道”をお店側が決めちゃってるところが多いなぁという印象です。
(そういう合わせワザが今のトレンドでもありますけど。)

一応、僕は東京に引っ越して東京支店(っていうと大げさですけど)を出す予定ですがカフェは「時間と空間を過ごすための自由度の高い場所」っていうところが価値だと思っているので、そこを正攻法で攻めていくお店にしようと思っています。それで全てを凌駕していくつもりです。
時間を過ごすために必要なものが何なのか、を軸に考えていきます。全てです。(時間を過ごすために必要な)カップの形は?照明の位置は?とか全部の起点がそこから始まる。

ってなると、時間と空間を過ごすために、ある程度の広さは絶対必要で、時代的に「広さ」は諦められがちなんですけど(広い分、賃料が高くなり固定費が上がるので)そこは取りに行かないといけないポイントだと個人的には感じています。
ワタナベアニさんが「値段は席の間隔で決まる」ともおっしゃっていましたけど、まさにその通りです。

多くのお店が短命なのは結局時間と空間を提供できずに、コーヒーや食事だけを提供しているからで、それを売るのであればスピードや価格帯などで勝っていかないといけないけど、大手チェーン店を相手にそれは難しいでしょう。(品質などでトップレベルと認められているお店は例外)

隠れ家のお店

さて。

僕はお店を始めるときに「隠れ家みたいなお店にしたい」と思っていました。誰にも気付かれないような店構えにして、それでもめちゃめちゃ繁盛しているようなお店に憧れていて、そしてそれは、品質やモノの良し悪しで達成できるモノだと思っていました。
さっき書いたようなコーヒーや食事などの品質、スペックに頼っていたわけですね。

でも、お客さんは全然増えませんでした。
今はお客さんがいくらか増えましたが、グランドメニューは当時も今もレシピ的にはほとんど変わっていませんし、見せ方もほとんど一緒。

「なんでだろうなぁ、こんなに頑張っているのに…」

今も当時もたくさんの飲食店に行くんですけど、繁盛しているお店には法則というか何か規則性があるんじゃないか、と思って色々考えているうちにあることに気付きました。
僕はすごい美味しかったお店や、すごいいい接客だったお店がたくさんあったにも関わらず、それらのお店はたった1回行ったきりでもう行かなくなっていたんです。

逆によく行くお店にあったのは「入りやすさと親しみ」だと気付いたんです。

僕が作った隠れ家のようなカフェは「入りづらい、親しみにくい」お店になっていました。


人が飲食店に行くときに品質やスペックは理由にならないっていうことにそこで初めて気付いたんです。

ガラス張りの一階路面店のメリット

親しみっていうのは、親近感のことで「どんな人が店をやっているのか」っていうことで、その人の想いとかポリシー。いわゆるストーリーです。
それを伝えて行くのがブログとかSNSかな、ということで当時から毎日何かしら書いているわけです。
仲良しになるとか、そういう親近感じゃなくて「共感」っていう方が近いです。僕がいつも「人に使われるのが嫌だから就職やーめぴ」みたいなストーリーはやっぱりみなさん好きみたいで結構反応いただきますけど、簡単にいうとそういうこと。
「分かる分かる!」がお店に行くことの安心感を作り出す。

(親近感で売る話はいつもここでも書くことなので今回はこの話はあまり突っ込まずにいきますね)

それで、僕が見つけた2店舗目の物件は1階のガラス張りでした。業態としてカフェをやるっていうのはもちろん決まっていたんですけど、このガラス張りのお店で店舗デザインをするときになるべくならやってはいけないことってなんだと思いますか??

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