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大学生おひとりさま旅行(伊勢編)

大学生になってから1人で旅行をするようになり、ちょっと人生が豊かになった気がする。とはいっても、今まで一泊以上で行ったのは長崎、福岡、鹿児島だけだが。九州ばかり。

でも回数を重ねるごとに少しずつ自分に合った1人での楽しみ方がわかってきたような気がする。先日訪れた伊勢では1人旅行のプロになったような気もしたほど。(まだまだこわっぱです。勘違いしただけ。)

「一生に一度はお伊勢さん」と言われるように一度は行きたいと思っており、旅行日のちょうど1週間前に急遽「来週暇だから行くか」と思い立った。直前になると値段も高くなるので、急いで往復の新幹線のチケットとホテルの予約をし、急遽決める感じも「悪くないな」なんて1人旅行をする自分の世界に浸っていた。少しダサいがまあいいでしょう。

とにかく滞在時間を長くしたかったので朝一の便、最遅の便を予約したのだが、朝一が早すぎた。おおよそ6時発の便だったので、9時半頃には伊勢市駅に着いていた。
早すぎるとなにが良くないって、どう頑張っても寝不足になることである。旅行は目的地までの道中も楽しみたいタイプなので、寝てしまいたくない。
しかし、睡魔には抗えなかった。強敵すぎた。。。

寝てしまったことに少々の後悔を抱きつつ、「ま、体力温存できたということで」と切り替えて伊勢観光スタートの号砲を心のなかで鳴らす。

伊勢市駅 曇りにもほどがある

伊勢神宮の参拝には正しい順序なるものがあるそうで。
簡単に記すと、夫婦岩のある二見興玉神社に行った後に、伊勢神宮外宮→内宮の順番で参拝を行うのが古くからの習わしらしい。(ネット情報なので信憑性は不明)

というわけで二見興玉神社に向かおうと駅前のバスロータリーをうろうろ。
駅前のバスを使えば主要な観光スポットはほぼ全て行けるみたい。
移動手段の心配はなさそうと思いながら、さっそく目的のバスに乗り込む。お年の方と外国人が多く、大学生で、しかも1人で来てる人はいなさそうだった。が、もちろん気にしない。だれも私のこと知らないんだから。

二見興玉神社到着。上の伊勢市駅の写真にも書いたが、とにかく天気が優れなかった。晴れ間なんて1秒もない。もう少し歓迎してくれてもいいじゃないかと感じたが、天気には抗えまい。受け入れるしか。

二見興玉神社 夫婦岩

写真手前にいる蛙、「二見蛙」がそこらじゅうにいた。
無事にかえる、無くしたものがかえる、若かえる、といった縁起があるそう。蛙は苦手だが、この時ばかりは頭を下げておいた。でも夜道に急に現れるのだけはやめてくれ。
写真の夫婦岩は「夫婦」、とあるように縁結び、夫婦円満にご利益があるらしく、カップルや夫婦と思われる方々が多く参拝されている印象だった。
まじで1人で来てる人なんていないの。お参りしているときにジロジロ見てきたカップルは絶対に許さない。
二見興玉神社の近くには、伊勢シーパラダイスがあり子ども連れの方が多く入っていくのを見た。生憎、今回の旅のしおりには入れていなかったためスルー。外でショーをやっていたトドの鳴き声だけタダで楽しみつつ(あまり可愛くはなかったけど)、今回のメインでもある伊勢神宮の参拝に。

バスで伊勢市駅まで戻り、順番通り外宮に向かった。
外宮へは駅前から外宮参道が通っている。風情のあるお店が並んでおり、気になるお店も多くあったが日曜日ということもあってか閉まっているお店が多かった。残念。

豊受大神宮(正宮)

外宮といわれる豊受大神宮(正宮)は豊受大御神が祀られており、衣食住、産業の守り神として崇敬されている。
参道も緑に包まれており、無意識に背筋が伸びた。
別宮も参拝し、普段の生活のありがたさを再確認した。
なんかこういう場所って写真撮るとバチがあたるような感覚があるのわかる人いるかな。撮ったけど。

引き続き雨が降りしきるなか、内宮に向かう。内宮は駅から離れており、バスでも結構時間がかかった気がする。
内宮は五十鈴川のほとりにあり、皇大神宮という。みなさん一度は聞いたことであろう、天照大御神が祀られている。
まさに神域という感覚になり、やや緊張感がありながらの参拝になった。

皇大神宮(内宮)すごい人の数だった

参拝を終えてもう一つのメインともいえる、おかげ横丁へ。
かなりの人の数でなかなか動きづらかったが、華麗な身捌きで歩を進めた。
1人だからこそできる芸当。

まず目についたのはイセシマハイボール。ホテルに戻ってから飲むつもりが蓋なしで渡されたため(なんで?)、その場で飲むことに。
座るところもなかったため、道の真ん中で昼間っからラッパ飲みするというさすがに周りの目が気になる展開に。子ども連れの親御さんにはヤバい人だと警戒されたかも。そんなつもりはなかったんだ。ごめん。
すきっ腹で8%もしたので普通に酔ったけど美味かった。

イセシマハイボール 8%となかなか強い

続いて松坂牛握り。2貫で1,200円と良い価格だったが、美味かった。
間違った感想かもしれないが、肉じゃないみたいだった。テレビで見て嘘つけって思ってたとろける肉ってこういうことなのかな。

松坂牛握り 皿代わりのえびせんが地味に良い

今度はみなさんご存じ、伊勢うどん。お伊勢参りの長旅で疲れた人でも食べやすいように柔らかく、コシがないみたい。結構好き嫌い分かれるみたいだが、個人的には結構好きだった。「ふくすけ」というお店で頂いたのですが、自家製のタレも疲れた体には沁みた。

月見伊勢うどん

最後には赤福。おかげ横丁には本店があると聞き、せっかくなので本店に。
赤福を食べるかどうかはずっと悩んでいた。なぜなら餡が好きではないから。そのせいで和菓子はほとんど食べられない。
しかし、ここまできて、しかも本店に、食べないわけにはいかないと思い、思い切って入店。2個入り番茶つきで250円と結構安かった。
食べた感想は、思ったより美味い。自分の舌が大人になったのだと1人で感傷に浸りながら、五十鈴川を眺めていた。
餅やわらかくて食べやすかったな。

赤福 五十鈴川が眺められる良い席だった

食べられないと思っていた赤福が意外といけたので、ちょっとテンション上がったままホテルのチェックインに向かう。
ゆっくり回りすぎてチェックインの時間には大幅に遅れたが、ホテルの受付の人は嫌な顔一つせずに対応してくれた。

夕食を食べるのには少し時間が早かったので少し仮眠を取った後、お店探しに向かう。駅周りは意外とお店が少なく、ホテルから近くて雰囲気がよさそうな居酒屋に入った。以下写真である。

戸河内のハイボール 広島のウイスキーである
伊勢マグロの握り 美味すぎてにやけた
カキフライと白ワイン この組み合わせはずるい
カウンター席の隣に座っていた方がおすすめされていた日本酒「天美」
非常に飲みやすい。

カウンター席の端に1人座り、お店の方と会話しながら食事できたのが非常に楽しかった。お酒や食事のおすすめ、穴場スポットなど会話が弾み、1人なのに結構酔ってしまいずっとにこにこしていたのを覚えている。笑いが止まらず恥ずかしかった。
近くに座っていたお客さんにも話しかけられておすすめを共有できたのも、旅行の醍醐味の1つなのかもなと少し嬉しくなった。
酔っぱらったせいで帰りにコンビニでスナック菓子を買って寝る前に食べたのはここだけの話である。

次の日は急遽スケジュールを変更して朝起きてすぐ名古屋に向かい、名古屋観光をすることにしたので伊勢旅行記(と言えるほど大層なものではないが)はこれで終わりになる。
段々と1人旅行が上手くなってきた実感があり、次どこ行こうかと自分への期待感が増すばかり。まだまだこわっぱだが、行きたいところはすべて行った後に死期になってほしいと思った。

伊勢まじで良いです。是非、晴れた日に。


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