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オーストラリアの旅🇦🇺

感染症が流行る前、約10日間オーストラリアへ単独渡航していた。

その経験は私の人生を、価値観を180度変えてくれた。

そこで感じた日本とオーストラリアの違いを少しまとめてみようと思う。

アイキャッチの写真は「オーストラリア動物園」にいたカンガルーたち。触れるんですよ彼ら。

水泳

この渡航の目的は水泳と向き合う時間を増やすこと。現地ではライバルが所属しているチームに混ざって、一緒に練習をさせてもらった。

終始明るく楽しい雰囲気のチームで、コーチもとても気さくだった。練習前後や休憩中には、選手もコーチも関係なく色んな話をしていた。

英語が得意ではない私にも、コーチはとても丁寧にアドバイスをくださって勉強になった。


そこで1番感じたことは、オンとオフの切り替えの大切さだ。日本でもよく言われることだが、私はいまいちオフの存在を認識したことがない。

私の経験上、日本では練習中にコーチと冗談を言い合うような光景は少ないように思う。

あ、私はコーチとよく雑談していたかもしれない。それを見て、あいつらは練習してないって言われたことも多々ある笑

もちろん練習はしていた。私たちは話し合いも大切にしていただけだ。

そーいえば、私の元コーチはオーストラリアに留学していた人だった。そりゃあ日本っぽくないわけだ笑


オーストラリアの選手たちは、直前まで話していたとしても練習はもちろん集中するし真剣。切り替えが上手。

どうしてもやらされている、という意識が強くなりがちだけれども、練習は自分のためにやっているのだ。コーチや周りのためではない。

これは勉強や他のスポーツにも同じことが言えるのだろうが、日本の一般的なシステムでは気付きにくいことなのかもしれない。

自分自身の練習態度の甘さもよくわかり、様々な意味で勉強になった。


コミュニケーション

1番日本との違いを感じたのはコミュニケーション。

日本ではすれ違った知らない人に、こんにちは、なんて声を掛けることはほぼないだろう。

オーストラリアはとりあえず、すれ違って目が合えば大体の人は微笑んでくれる。Hello, Hi, と返してくれる人も多い。

私も滞在中は色んな人に声を掛けていた。これはオーストラリアに限ったことではなく、私が行った国の多くがそうだ。

お店の店員さんは、大抵"Hello. How are you?"から会話が始まる。そこから世間話になることもよくある。

日本にもそのような方はいるが、あまり初対面で世間話はしないだろう。お客様は神様の国だ、文化が違う。

会話は難易度が高いけれど、すれ違った時の挨拶はぜひ日本でもしていきたい。人と言葉を交わすことは楽しい。


肩書きと先入観を手放す

10日間だけではあるが、オーストラリアで水泳と日常生活を送っていると、日本との違いにたくさん気づく。

「こっちでは『水泳選手』ではなく、『水泳もしている私』でいられる」というライバルの話も印象的だった。

なるほど、私は「水泳選手」という肩書きを背負い過ぎていたのかもしれない。肩書きは言葉でしかなく、本当の私を表してくれる訳では無いのに。

私は映画や音楽が好きだけれど、それに力を入れているなんて言った日には、いやいや水泳選手なんじゃないの?ちゃんと泳ぎなよ。なんていう声なき声が聞こえてきそうだ。

きっとこれは無意識に植え付けられた水泳選手という存在への先入観だ。

選手は他のことを犠牲にして競技に取り組むべき。遊んでいる暇があれば練習すべき。のようなもの。

でも、本当にそうでなければいけないのだろうか。1つのことをストイックにやることも素晴らしいが、それだけがアスリートの正解なのだろうか?

自分の先入観を疑うことは、今後の人生においても大切なはずだ。


オーストラリアで練習しているライバルは、拠点を移してから今まで以上に人としてかっこよくなっていた。自分との向き合い方が、水泳の結果だけではなくなったように感じる。

オーストラリアで一緒に練習したメンバーの中には、水泳関連のYouTubeやWebサイトを運営している選手もいる。とても素晴らしい活動でかっこいい。


もっと広い視野を持って、肩書きに私を奪われないようにしなければ。今後も肩書きは付いてくるし、それが必要なこともあるが、それはただの看板でしかないんだ。

そう思うようになった。


自分で世界を創る

オーストラリアでの生活はとてものんびりしていた。

練習をしていたのだから暇という訳ではないけれど、自然豊かなところ生活していたので、空気がゆっくり動いているような気がした。

あーそうか、私たちは地球に住んでいるんだなぁと毎日のように感じられた。草木や川、野生の動物が存在していて、その中に家や車、そして私たち人間がいる。

日本で私は何故あんなに生き急いでいたんだろう。もっと心に余裕を持ってもいいんじゃないか。私たちにしなければならないことなど存在していたのだろうか。

強いて言うなら、地球で一緒に暮らしている動植物たちと共存していく努力が必要なくらいじゃないだろうか。


私たちを縛るものは存在していないのに、勝手に自分で自分を縛って生きてきたんだ。そろそろ解いてあげてもいいんじゃないか。

常識という非常識を盲目的に信じて生きてきた。そんな生き方を疑い始める時期が来たんじゃないか。

帰国してからはそんなことを考えながら、自分の世界をアップデートすることを実践していた。私は何を信じていて、何が好きで、何をしたいのか。

そうしていたら、自然と取り組むことや周りの環境が目まぐるしく変化していった。

勉強を自らするようになったし、会いたい人に会いたいと言えるようになった。大切な人にありがとうを心から言えるようになった。

知らない世界に飛び込む勇気も、そこで出逢う素晴らしい仲間もできた。

あぁそうか、私はこんなに素晴らしい人たちと出会って今まで生きてきたのか、と大きすぎる幸せを感じこともできるようになった。


本当にたくさんの気づきを得た、人生の転機となった、短くても収穫の多い渡航だった。

今も自分を縛り続けていた私に自戒も込めて。


協力して頂いた全ての方に感謝申し上げます。

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