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一度死んでみる。

私は一度死んでいます。
自殺や事故ではなく、
今の人生に満足した。もう終わった。と言う意味で死んだのです。
30歳の誕生日を迎えたくらいに死にました。

毎年誕生日は誰にでも訪れます。
1歳から12歳くらいは毎年楽しみだった誕生日(生まれてから小学校卒業まで)
13歳から18歳まではちょっとしたイベント(中学校から高校卒業まで)
大学に進学すると同時に上京し一人暮らし。
ホームシックとかは全くなかったのですが、
家族に祝ってもらう誕生日ではなくなりました。(徐々に日常となる)
20歳の誕生日、いよいよ大人になってしまった。(希望に満ちていた)

それと同時に誕生日の意味を考える。
自分の生まれた日である誕生日は、両親にとって一番嬉しい日。
意識高い人であれば『産んでくれた両親に感謝する日』
なんて言い方もします。
徐々に日常になっていく誕生日。

そして30歳の誕生日。
私は一度死にました。(今の人生に満足しました。)
誕生日の3ヶ月前、子供が産まれました。男の子です。
そのタイミングで新築戸建ての家も購入しました。
人生における大きな買い物は終わったな。
結婚・出産。
この時点で生きているうちに起きるイベントはほぼ消化したと思いました。
人生の8割は終わったな。という感覚です。
子供が産まれて実家に帰り、
両親にはもちろん見せていましたが、
祖母・祖父にひ孫となった我が子を見せにいきました。
ここで私は1度死んだのです。
自分のなかで「あ、この瞬間で満足した。」という思いがこみ上げてきました。

満足したあとの人生は非常に穏やかです。
別にやることは変わらないのですが、
気持ちに余裕ができるというか、焦りがなくなりました。

今までは仕事に『やりがい』みたいなものを求めていましたが、
今は、ストレスなくできるだけ早く帰れる仕事であればなんでもいい、
できることなら家の近くで働ければいいな。
と、なりました。

忙しくしている人や、イライラしている人、余裕がない人
『一度死んでみたら?』
どうでしょうか?
人生における満足するポイントが人それぞれあるんだと思います。
生まれたらあとは死ぬだけです。
それが早いか遅いか。
生まれた瞬間は皆、平等に時間が与えられています。
そこから時間をどう使うかは人それぞれです。
時間、無駄にしていませんか?

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