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[#私のパートナー] オッサンの気づき 第31話 ~チモフィラに気づいた!~


私には、大きなパートナーが3つ存在します。一つめは当然、しょっちゅう漫画に描いている妻ちゃんです。

https://note.com/yuki1192/n/nff8565ed5834?magazine_key=mad6a2457605d

我々は結婚して10年以上経ちますが、気が合うので昔と変わらず仲が良いです。毎日二人でギャハギャハ笑って過ごしています。しかも仕事が自営業のため常に一緒にいますし、休みの日も一緒に遊びに行きます。つまり人生の全ての時間を一緒に過ごしているのです。普通はあまり一緒にいる時間が長いとケンカになりますよね。我々は奇跡的な関係だと思います。

https://note.com/yuki1192/n/n26c16f3142d8?magazine_key=mad6a2457605d

最初に知り合った時、妻ちゃんはまだ高校生でした。年齢がすごく下でさらに毒親育ちという事もあって、今回の漫画に描いたような「いたいけな子」「かわいそうな子」という印象は、当時から全く変わりません。また私は昭和生まれの人間のため、「女性は弱いもの」という昭和マインドの刷り込みがあります。つまり「女性は弱いから男性が守らなくてはいけない」というマインドです。妻ちゃんのほうも毒親育ちのよくある「依存性が強い」という特徴があるので、私の「守ってくれる年上男性」という立ち位置にピッタリはまったんだと思います。

https://note.com/yuki1192/n/nc636a3586864?magazine_key=m6b3b9ca1ffeb

ところで、変な話、パートナーって綺麗ごと抜きに言えば、「利害関係」とも関連がありますよね。要するに「この人とパートナーでいて良かったな~という具体的なポイント」があるという事です。例えば妻ちゃん目線で言えば、このオッチャンとパートナーでいるといつも仕事を手伝ってくれたり洗濯物を干してくれたりするから良かったな~という感じです。では私にとって妻ちゃんの良かったな~ポイントとはどこでしょうか?妻ちゃんはギャグキャラで毎日楽しいとか、愛する人を救える事はそれだけで大きな喜びであるとかは、何かフワっとしています。もちろんそれもお互い大きな良かったな~ポイントですが、もっと具体的なポイントがあるのです。それは毒の家庭を知れた事です。

https://note.com/yuki1192/n/nff8565ed5834?magazine_key=mad6a2457605d

妻ちゃんは割と知り合った初期の頃から、親から受けるいじめや兄が家で暴れ始めた事を私に告白していました。私はそういう世界を全く知らなかったので、「ウワーなにそれひどいねー」という感じになると同時に「これは何とかしてあげなきゃいけないぞ」と、弱い女性を助ける昭和男性マインドが覚醒したのです。そして自主的にアダルトチルドレンや愛着障害関連の本を読んで勉強するようになりました。するとその中には妻ちゃんだけでなく、今までの友達や恋人にもあてはまるような内容が沢山出てきたのです。それによって、自分が見ていた…というかたぶん世の中の多くの人が見ている世界は表面的なもので、少し理解を深くすれば人知れずシクシク泣いている人が大勢いるという事に気がついたんです。さらにそこから、人を見る目、世の中を見る目が全く変わりました。端的に言えばちょっと深くなりました。人間とは…?心とは…?家族とは…?と考えるようになったのです。そしてそこで考えたり勉強したりした事を元にして、現在のような漫画を描いているというわけです。そして漫画、ひいては絵を描く、しかも落書きとかではなく何か目的を持って描くという作業は、私にとって高校時代の美大受験の頃から続けてきた事です。30代で一度、漫画の業界がもう嫌になって描くのをストップした事がありましたが、それまで妻ちゃん関連で勉強した事を元に、また再開する事ができました。つまり、漫画を今も描き続けていられるのは、元をたどれば妻ちゃんと知り合ったおかげなのです。そして40代の私にとって10代の頃からずっと続けて積み上げてきたものがあるという事は大きな自信です。私は自尊心は強い方ですが、その源の半分はそれです。自信があるから色々な事にチャレンジもできます。自分の中にある自信と自尊心はまさに、目に見えない私のパートナーです。そうなんです、これこそが2つめのパートナーなのです。そしてそれは妻ちゃんのおかげでもあるのです。それがまさに、私にとっての妻ちゃんがパートナーで良かったな~ポイントです。

最後に、3つめのパートナーを紹介します。それは私がいつもつけているこのウォレットチェーンです。

これは、ここまで書いた2つのパートナーを象徴する品物なのです。すごく昔、私が初めて漫画で賞をもらった時に、その賞金で買いました。賞金は10万円でチェーンのお値段も10万円でした。ルードギャラリーというブランドの品物で、品質もちゃんとしています。そしてこれを買った年は妻ちゃんと知り合った年でもありました。つまり妻ちゃんや私の中の漫画マインドと同じく、ずーっと自分のそばに存在し続けていたものなのです。あの時買って以来、本当にずーっと腰にぶら下げています。流行とかダサいとかは全然気にしていません。さすがにずーっと愛用しすぎてクリップが壊れてしまったので、DIYで修繕して使っています。でも以前の漫画にも描いたように、私はこういう年月を重ねた感をまた好きになるタイプでもあるのです。

妻ちゃんも同じく年月を重ねるたびに愛着が増します。そして自分の漫画も、年月を重ねるたびにまた描く事が変わっていくのでしょう。楽しみです。パートナーの存在は自分を強くします。現在の色々はそれらのおかげという事を忘れないよう、これからも驕らず謙虚に、でも自信を持って、漫画を描いていきます。次回も楽しみにしていて下さいね。

[おまけ]
漫画に描いたチモフィラはこれです!可愛いですね~。種も取ったので来年はこれをいっぱい植えますぞ~😇


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