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無音の輝き

いつか居た場所への郷愁だろうか。
いつか行く場所への憧憬だろうか。

だからこんなに、寂しくあたたかく、静かに賑やかで、美しい。

冬のしんとした空気を纏う星空の、

小さくて確かな輝きと瞬きの中にオリオンを探すとき、

私はいっときだけ、「私」ではない、
ひとつの星に、還る。

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