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娘(顔面私+性格夫・中学生の皮を被った80歳)

なんつータイトルだ。。。

先日、娘が14歳の誕生日を迎えた。
私を母にしてくれた娘の、あの初出産から14年。
むちゃくちゃ色んなことがありすぎて、
相当に感慨深い。

彼女はどうもだいたい顔の系統は私なのだけど、
性格・気質は完全に夫。

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(笑わない。とにかく笑わない。「みんな何を盛り上がってるんだ?」という目で見られる初節句)

昔から愛想笑いもせず、人の目をじーーっと見つめる赤ん坊だった。
どうも人間観察をしているようで、
少しおしゃべりができるようになると、
その人が帰った後などに、「お母さん、今日来た人、◯◯って言ってたね、あれはどういうことなの?」など、聞いてくるようになった。
時々、その態度のでかさからもったいない誤解も受けていた。
それでも、ありがたいことに彼女の周りには理解してくれる人が集まる。

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(見よ、この肩膝立ち水飲み!足のぽってりのかわいさよ。現在25.5cmの靴サイズ・・・oh no)

小学校に入って、初日、
彼女のぶつかった最初の壁は、
「お母さん、どうして私の1日なのに、先生が全部時間割決めちゃうの?」
だった。

学校とは大人数をひとりの先生が管理せねばならなくて、
そのためにはひとりひとり好きにさせておくわけにはいかぬのだよ・・・、
説明しつつも、
あぁ、そこに疑問を持ってしまったか、この先難しいだろうな、と、
少々の不安を覚える、小学校入学。

友達に「遊ぼう!」と休み時間に声をかけられても、
「今、本読んでるからいい」とさくっと断る。
私なら、お友達作らなきゃ、たくさん遊ばなきゃ、と、
断るなんて選択肢はなかったろうと思う。

そんな彼女をおもしろく思って仲良くしてくれたお友達とは、
中学生になった今も交友が続いている。

その後も、「テストが終わったあとの時間、じゃましないから本読んでいたいのにダメって言われる。なんで?」など、

納得いかない学校のシステムにストレスを覚え、
学校に行かない、とボイコットしてみたり、ぎゃー!となったりして、
週に一度はフリースクールで過ごし、ガス抜きをし、
あとは学校に行くというスタイルに落ち着いた最初の約2年。
フリースクールでは、ほぼ一日本を読んで過ごしていた。

3年生、4年生と学年が上がるにつれて、持ち前の人間観察力が活きてきたのか、
多くの生徒があの先生のクラスにだけはなりたくない!という先生が担任になっても、
「私わかったんだよね、悪い先生じゃない、こういうことには怒るけど、言ってることは間違ってない」
など、自分なりに理解してうまく付き合っていた。
自分のスタンスで人と関わるコツをつかむと、学校生活はどんどん楽しくなったようで、特に5、6年生の担任が素晴らしく、
色んな成長を見られた、小学校生活ラスト2年。
最後は児童会長になった人。
不登校気味からの会長。
なかなかだな、娘よ。

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(初節句では笑わせることに難航したけれど、にこりとできるようになった七五三!)

今では、私がぎゃーーーっと怒っても、
終始黙って聞いていて、
「それでさ、お母さんは何が言いたいわけ?」
「たしかにここは私が悪かった、直そうと思うよ、でも、ここに関してはお母さんもこうだよね、私ばかり言われても納得できない。でも、こう言えばお母さんがこうやって怒るのはわかってるから、何も言えなくなるんだよね。」
などと、ツッコミどころのない正論をサクっと言ってのける。

私絶句。

そんな娘とのやりとりは、昔から音楽を通しての要素が大きく、
私が音楽を生業にしていることもあり、
彼女が3歳から始めたバイオリンはいつも伴奏者として発表会のステージに一緒に立ってきた。
発表会に出た1,2年目、本番が近づいても練習が明らかに足りないのだけど、
それ以上しようとせず、私とぶつかり泣きに泣いた。
本番の舞台で思いっきり間違え、この練習量では納得いく演奏ができないのだと身を持ってわかった彼女は、
翌年から発表会前になると、「お母さん、レッスンお願いします」
と言ってくるようになった。
とにかく納得いく、腑に落ちる、がなければ動かない。
そのかわり、自分が決めたことは辛くても投げ出さないのもすごいところ。
どれだけ私に「下手くそ!!耳あるのか?!100回弾いてこい!!」と怒鳴られようと、全くひるまず、やり続けてきた。
この数年は、ジュニアオーケストラに所属して合奏の楽しみを知ったり、
私のCDのレコーディングにも参加、ライブにも一緒に出たり、
YouTube動画やinstagramのリールを撮ったり、
勉強に煮詰まると、やたら集中して弾いてすっきりしてみたりと、
すっかり楽しんでいる。

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(先日、私の楽曲をエンディングソングとして起用いただいている企業さんのYouTube番組に生出演させていただいた時も、娘と出演。帰りに公園でお散歩がてらのイメージ写真撮影ごっこ。)

一見マジメそうな娘だけど、
内面に持つひょうきんさはピカイチで、
いつも脳内では物語が繰り広げられていたり、
自分の世界を楽しむのがめちゃくちゃうまい。

いつも、真実を見抜く人。
無理せず自分のペースで楽しむ人。

見習いたいことだらけ。
(あ、でも、スーパー大雑把なのは・・・笑)

私とは全く別のイキモノのように感じることばかりで、
本当に私から生まれたのか?!
と思うことも多々ですが、
書ききれないほどの感情も体験もさせてもらってきた娘には感謝しかない。

誕生日に寄せて、娘のことをちょっと記録として残してみたのでした!

もしよろしければ、サポートでの応援いただけると嬉しいです。全額をCDプロジェクト活動に使用させて頂きます。