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琥珀7:琥珀の内包物

おはようございます。
今日も日差しの強さは変わらないものの、風があるせいか少しだけ涼しくてまだ過ごしやすく感じる。

さて、今日は貴石の中で珍しく琥珀の価値を高める内包物に関してまとめたい。

なぜ中に入るのか

琥珀は、何度か見てきた様に樹の樹脂が固まって化石化したもの。しばしば琥珀の中から昆虫が見つかるのは、樹脂が土の上に流れ落ちる際に虫(ハエ、アリ、クモなど)やその他の生き物たち(トカゲなど)が一緒に取り込まれてそのまま化石となるから。それ以外にも毛や羽、植物の葉、古代の水や空気(気泡)が混入していることがある。
琥珀の中に閉じ込められた虫たちは非常によい状態で保存されるので、触覚や羽などが生きた当時のまま見ることができるものもある。昆虫や植物が入った琥珀は、まさにその時代を閉じ込めたタイムカプセルのようなもので、「虫入り琥珀」と呼ばれています。昆虫やクモ類などは通常の化石と比較するとはるかにきれいに保存されることから化石資料としてきわめて有用で、虫入り琥珀は世界中のコレクターからも人気が高く、かなりの高値で取引されます。

小説『ジュラシックパーク』の設定は、琥珀内の蚊から恐竜の血とDNAを取り出して復元するというもので、作品発表当時のバイオテクノロジーで実際にシロアリでできたという事例がアイデア元となっている。ただし、数千万年前ともなると琥珀に閉じ込められた生体片のDNAを復元することは実際には不可能なので、今なお僕らは古代の生き物たちのクローンを見ることはできていない。

高価に取引されれば当然偽物が出回るのは世の常で、「虫入り琥珀」も例外ではない。年代の浅い生物入りのコーパルをあえて琥珀の名称で売っているもの、コーパルなどを溶解させ現生の昆虫の死骸などを封入した模造品、樹脂で作った偽物、3Dプリント製など、偽物のバリエーションもさまざま。

虫や他の生き物が取り込まれる仕組みはわかっても、そもそも宝石が好きな客層がそれら(しかも死骸)を好き好んで身に付けて持ち歩きたいかというとそんなことはなかなか無さそう。そう考えると昆虫好きな人ととか石としての価値を評価する人が多そうな気もする。奇跡的に当時のお花が一輪入っていようものならとても人気が出て高くなりそうね、とどうせ買えないから無責任な妄想だけが広がっていくのでした。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

https://ontrip.jal.co.jp/_ct/17549308


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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