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渡辺省亭@藝大美術館【アート】

久しぶりに両日とも晴れた週末。
桜が終わったと言え、少し肌寒いとは言え、今まで好むと好まざるによらず自宅に閉じめられていた人たちにはとっては外に出ずにはいられない、そんな週末。

桜の時期を避けて、東京藝術大学大学美術館の渡辺省亭の展示を見てきました。上野公園は桜が終わったとはいえ人で賑わっていて、桜が終わってもシャガやアヤメといった花々が公園を彩っていた。

芸大美術館は芸大キャンパスの校門すぐ右手にあり、予約等は必要ないもののもちろん消毒などの処置は念入りにとった上で鑑賞を。

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渡辺省亭美術館オフィシャルより引用

まず最初に省亭に関してまとめた10分程度のムービーで彼の生い立ちから人生を振り返り、そこから展示を見て回る。失礼ながら正直上の絵を見なければ興味も沸かなかった省亭に関して、この説明を事前にしてくれることで大分理解が深められるので、必ず見ることをオススメ。お師匠から筆使いを覚えるために3年間書道だけを学び、その後何も指針も参考もないまま写生し続けたなどとても興味深い。
藝大美術館に来るのは初めてだけど、一つひとつの展示に関しても的確な寸評や背景が付けられており、展示の流れも含めとても見やすい印象を受けた。
作品に関して語り尽くせるなどとは思わないけれど、緻密な描写と水彩画のように輪郭をぼやかした筆致で表現された緩急のつけ具合が絶妙で、ピンポイントでフォーカスを合わせた写真の様は繊細かつ荘厳。そして、絶妙な色遣いも見どころ。花と鳥の描写が多く、実際に飼ってたんだろうなと思わせる程羽を毛繕いしている仕草や飛んでいる瞬間の翼の角度などワンシーン毎に異なる描写ひとつ一つ見ていてとても見応えのある展示。
なんて言葉でいくら説明するよりも、写真でも見てもらった方が100倍楽しめると思いますので、ホームページでご確認ください。
渡辺省亭美術館オフィシャル

さらに内部を詳細に伝えてくれている記事も見つけたのでここでシェアさせてもらいますね。
美術手帖

5/23までやっているので是非ご覧いただけると、僕が感じた驚きと興奮と喜びを感じていただけると思います。

まだ『気軽に美術館に行きたい放題』とは行かない状況だけど、そうなる日が早く来ます様に。

皆さんの、明日から始まる新しい一週間が、時の移ろいと共に変わりゆく自然と日々の中で目にするアート、2つの美しさを楽しめるものになります様に。


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