繊維の種類10:綿のデメリット

おはようございます。
この週末は夜は冷え込むけど日中は15℃程度になるから過ごしやすくてベランダ作業も気持ちが良い。
ふと出張用に入れていたミラノの気温を見たら、最低気温が0℃前後、最高気温も一桁台と破格の寒さで出張がないことを心から喜んでいる。(それでも出張しなきゃいけないメンバーは本当に健康に気をつけて欲しい。)

さて、最初の素材ということでかなり前置きが長くなってしまったけれど、布の素材としての綿の特徴を見ていきたい。

綿(コットン)

綿(めん)はアオイ目アオイ科ワタ属に属する植物「ワタ」の種子から収穫された繊維。このコットンフラワーのポンポンの状態から引き延ばして撚って糸にしていく。
昨日綿のメリットを確認したので、今日は綿のデメリットを見ていこう。

●洗濯すると縮みやすくシワになりやすい

コットン(綿)は吸水性が高く、水やアルカリに強いという特徴がある半面、洗濯すると縮みやすく、シワになりやすいというデメリットがある。これは、洗濯するときに吸った水分で膨張してしまった糸が、乾燥によって元の状態に戻ろうとして縮んでしまうことが原因。
洗濯したら脱水後なるべく早く取り出して、縮んでしまった繊維を元の状態になるように引っ張ってよく伸ばすように干すことで、縮みやシワを最小限に抑えられる。

●乾きづらい

吸水性が高いコットン(綿)は、吸った水分を蒸発するのに時間がかかり、比較的乾きにくいというデメリットもある。
室内などで自然乾燥する場合は、乾くのに時間がかかり、雑菌やニオイの原因になることも。干すときには生地が重ならないように間隔をキープし、風通しがよく乾きやすい場所に干すのがおすすめ。(僕は天日干しで並べる時に綿製品は外側に置くようにしている)

●色落ちや変色することがある

コットン(綿)は染まりやすいというメリットがあるけれど、その半面洗濯での色落ちや変色に気をつけなければならない。
特に濃い色のものは染料を多く使用しているため、洗濯中に他の衣類に色移りしてしまう可能性がある。この一番わかりやすい例がデニムだ。いわゆるノンウオッシュのデニムを他のものと洗ってしまうと、あの青さが他の薄色の布製品にうっすら付いてしまってしまいもう一度洗っても取れなくなってしまう。
洗濯するときには、色物と分けて洗濯したり(色物と直接擦れて付着しないように)洗濯ネットを使用したりするようにした方が安全。
また、洗濯物をぬれた状態のまま長時間放置せずにすぐ干すことで、衣類同士が接触して起きる色移りをより防ぐことができる。

もちろんデメリットとしてはいくつかあるけれど、色落ち以外は程度の問題なのであまり気にしなくても良いかもしれない。縮幅で言えばウールはシャレにならないくらい縮んでしまうので笑

こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。

https://www.gunze.jp/kigocochi/article/1k202209-04/


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い週末を。

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