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Purchase is support for the creators

僕は美しいと魅力を感じたモノ(美しさの定義は100%主観ですが)にはジャンルやカテゴリーを問わず興味を持って一旦食い付きます。アートと言われるモノから日用品、植物や音楽まで、何でも自分が感覚的に『好き』と思ったものはとりあえずGoogle先生やYutube先輩にお伺いすると点だった『好き』から面でその周辺を探ると興味の幅が広がる事が多く面白い。その『好き』が本当にピンポイントな魅力でそこで終わる事も多々ありますが、皆さんももし良かったらどうぞ。

そんな中、以前からお名前と代表作品を知っていた陶芸家の方のお名前がたまたまSNSで挙がってきのたを見て、ここぞとお名前を検索してみた。まず、ご本人のホームページを覗いてみると近日中にどこかで個展を開かれる予定はなさそう。オンラインストアを見てみると(安くはないながらも)手が届く価格から作品が購入できる事がわかった。いろんな作品を見ていると『もっと見たい』と欲が湧いてくる。さらに検索を続けるといわゆるフリマアプリで出品されているその方の作品が代表作や様々なカラーバリエーション、初めて見る形など色々出てきた。その中で1番気になったのは、10万円を超える盃。定番の形ながら色合いはホームページでも展開されていないので過去に作られていたものの様で、実際購入は5年前だそう。正直、作品として完成度が高く高価格ながら購入を真剣に迷うレベル。

購入は、販売者への支援

こういう時に1番悩むのは、当事者(ここでは陶芸家本人)から買えない事。
ブランド品もそうだけど、買い物は正規ルートで行うのが鉄則。もちろん『100%本物を買う』という当たり前の安心感もあるが、ブランド物を買う時にそのブランドの直営店もしくは正規取扱店で買う事がブランドにとって利益となり、次のコレクションへの原資となる。ブランドが消費者を虜にして大金を巻き上げている様なイメージが持たれがちだが、その実どんな大きなブランドでも一つひとつの製品の販売で成り立っていている。大きなブランドでさえそうなのだから、個人のクリエイターにとって、1点1点の製品の販売がブランドの存続においてより重要で、場合に依ってはクリエイターの生活に直結する。だから、作品を(製品であってもそう思えるモノは絶対的に)購入する時は必ずその制作者もしくは正規の販売者から買うべきと思うし、そうしてくれる購入者が1人でも増えてほしいと切に願う。(価格が理由に買えない場合はそのブランドを持つには早い、本来のターゲットではない、という事だと思って間違いない。もちろん、すぐ買えなくともその商品を買うために貯金をして買うという行為は、憧れを手に入れるという行為として正しい。)

さて、今回の思い煩いは全く思いも寄らない方向に向かう。
ひょんな事からアートに造詣が深くその業界にも顔が効く友達からメールが来たついでに、彼にこの作品の購入を相談してみた時だった。

『○○(その陶芸家)さん、仲良いから同じようなのないか聞いたげようか?』

すごい鋭角な斜め上からの返事が返ってきて、もちろん二つ返事でお願い。結果同じ作品の制作を快諾していただき、晴れて直接購入が出来ました、という嘘の様な本当のお話。
自分は本当に稀有な人間関係の繋がりに恵まれているなぁと思ったのでした。

皆さまの、明日から始まる新しい一週間が、ブランドや誰か自分の名前を背負ってクリエーションされた物を購入する時(多少それが高かったとしても)自分がハッピーになれる物を作ってくれた人たちへのお礼と応援として直接購入して、お互いの『ありがとう』に満ちた気持ちの良いコミュニケーションが溢れるものになります様に。

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