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廉価でもできるけれどそこでプロに頼むということ


結構時期が重なることが多かったのですが、この時期毎年何かしらのオーディションやっていたなあと思い出します。

しかし。
オーディションって毎度おもいますが大変でした。

制作は事務処理が多いお仕事で、この案件に関しては応募者全員の書類は確認しているので企業の人事部門の気分。恐ろしいことに選ぶ側になることがこの年齢になるとちょいちょい出て来るのですよ・・・。

そして感想。

ちゃんと応募書類でお金と手間をかけている人はいい意味で目立つし、そもそも見やすい。

最近のデバイスの進化はやはり目を見張るものがあって、携帯のアプリででもそれなりに証明写真程度であれば、見るに耐えられる写真が撮影できるわけで。

あとここ数年最近やたら聞かれるようになった案件かもしれませんが、『メール=チャット』と混同している人がいて、受信したメールが

● メールに件名がない● そもそも名乗ってない● 募集要項を読んでいないのでは?という文面

ということも増えているんですよね。これカスタマーサポート系やられたことある人ならわかると思うんですけど「どないせいっちゅーねん!!!」ってメールにも対応しないといけないし、普通に返事返すのにも「えっと顧客情報は・・・販売履歴とか・・・あ、このメアドでの登録じゃないのか・・・」と確認作業が本来確認すべきことよりも一手間もふた手間も増えてるという。そもそもなんでメールで名乗らないでOKって思うのかの方が不思議なんですけどね。

話を写真に戻して。

証明写真って就活の時とかやっぱり使いますよね大量に。あと入試かな。
やれ願書、やれ履歴書。やれ入学したら学生証。どうせ大量に使うから、近所の証明写真マシンで撮っていい感じにスキャンしておけばいいかな・・・って自分一人のを出す時だったら思うかもしれません。演劇のオーディションとかでもスマホカメラでも撮れないものでもないです。うん、ソコソコのクオリティ。

が、採用に関係する関係者はオーディションに応募して来た「全員」の書類を見ているんです。
「自分の」しか見たことのない人はおそらくギョッとしますよ。自分は自分の書類しか見ることがないから、自分ので大丈夫!と思ってるかもしれないけどそりゃあ如実。プロ写真のクオリティ見たら多分自撮りで応募しなくなるよ?
他人の写真とのクオリティ、それがプロに然るべき場所で撮ってもらったものなのか、家族に自分のスマートフォンのカメラで撮ってもらったものなのか。クオリティの差は一目瞭然です。あとアプリで顔を盛るな!!!!!明らかにおかしいからな!!!!

だがしかし恐ろしいことに。

その人たちは自分のもの(写真に限って話ではない)が「そこそこのクオリティであり、一般的に流通されて云るプロのものと遜色のないクオリティである」と本気で信じているようだ。デザイナークリエイターカメラマン馬鹿にしとんのか。制作も同じかな、「自分でもここまでのクオリティでできるんだから、お金払う必要ってどこにあるの?」ってことだ、向こうの言い分としては。

物の質を見る目がない人間にまず目を養えってのはそもそも意味がわからないのだけど、基本的に値段と質は等価交換。そして質を惜しむと、失うものは大きい。

本人はなにも失ってるとは思ってないんだろうけど、値段だけ見て「そんな高い金払えない、これだけでやれ!そんなら自分でやる」人とは仕事できませんね。


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