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DIORとわたし

海外ブランド物を持ってると頭の軽い女に見られたり、そう扱われたりすることが本当にひたすら不快である。
いやほんと、そもそも論として女は一定年齢以上になったらブランド物に興味を持ち、そこそこいい金額がする鞄とかを毎シーズン買い換えるべき、ブランド物の小物を欲しがるべきみたいな空気感を形成させられてそれに乗っかってるわけ???普通に謎なんだが。はっきり言って、私の親が若い頃の日本がアゲアゲだった頃に形成された大量消費浪費思考のベースがマスメディアによって作られてそれが連綿と続いているだけだろ、マスがはめ込みたい「頭が軽い女」にとにかく嵌め込まれたくない、いや、大衆が思う女に対してのレッテルをひたすら貼られたくないというのが私の信念である。こう言うこと言ってると「悪口ばっかり」「文句ばっかり」って言うけれど、普通にゆとりとかスイーツ(笑)とか言われたくないってだけなんですけど!単純に事実と異なるし。

なので、私が「クリスチャン・ディオール(の歴代のクリエイションや信念、オートクチュールコレクションが特に)好き」と言っても頭悪悪スイーツ女子扱いされたくないので、クリエイティブに関する趣味嗜好は私のバックグラウンドとか私のクリエイティブの方向性を知ってる人にしか基本的には言わないようにしているけど、(あと大体そう言う性に合わない人と付き合わざるをえなかったのは大学の就活〜社会人として勤め人してた頃が1番多かったので、付き合う相手を篩い分けてる今だとそこまで気にしなくて良いのだけどたまに被弾するから警戒してる)クリスチャン・ディオールが子供の頃から大好きです。子供の頃からの理由には明確に理由があって、最初に行った海外がパリだとか、曽祖父と親がカネボウ勤務だったので、とか。とかく身近にあったから。でも一気に好きになったのは大学に入る直前に見た2007年のオートクチュールコレクションが最高に美しかったから。

2007年前後は他のブランドもマックイーンとか最高にイカしてたな。

確かこれは表参道のディオールに大学時代に見に行った覚えがある。

でまあどれぐらい好きですかって言われたら「グランヴィルに行ったことあります」ってぐらいには結構ガチ勢。フランス人に「フランスでどこ行ったことある?」って聞かれて「パリとニースとグランヴィルかな〜」って言ったら「え?グランヴィルまで何しに行ったの???」と聞かれるぐらいには。まあ日本人からしてみたら「東京と鎌倉と氷見行ったことある」ってフランス人に言われたら「なんで氷見!?!?!」ってなるようなもんよね・・・(グランヴィルは氷見より小さいですけどノルマンディー側の海辺の街なんで・・・)

おうちギャンカワ

と言うわけで国内でディオール関連のコスチューム展示があればだいたい足を運び、海外でも衣装系の企画展があればディオールに限らずオートクチュールものは特に足を運んでた私なので、2017年のパリでの展示も当然行っていたことから

今回の東京巡回展に行かないと言う選択肢は当然最初からなかったですね!!!!ていうわけで友人にも一緒に行かない?と誘われたので行ってきました。

清澄白河来たの上京してから15年で2回目 高木由利子さん撮影のビジュアルかっこいい
これやでこれやで〜〜〜
日本展示なのでジャポネスクオマージュ多め
トワル、パリにもあった 今回は回転してる。
見やすい
会場違うとスッキリ
パリでは芋洗い
展示構成もいい
鏡と映像が効果的
いい感じのローカライズ
刺繍習いに行ったしな
デザイン画!
古臭さとかない
下がホロスコープ

日本の現代アーティストの展示ともコラボしてたのも現代美術館でやる意味が大アリ!
高木由利子さんの撮影したメインビジュアルや写真など、とにかく見応えがある。

ムサビらしいので勝手に親近感(笑)

これは最新
ガリアーノ
ラフ時代の このスーツ欲しい

ディオールの何が好きか、と言われると技術に則ったクリエイション。表現のための技術と技術による表現が高い水準で担保されていて、かつ、ディレクターが全然毛色の違う人に変わっても出てきたらディオールだし、それが新しい基準になっていく常にアーカイブも含めて全てが新しくて時代なんか関係ないところ。恐ろしいのだけど。

技術もひけらかすのではなく完成したクリエイティブでさらっと「あ、これ最新テクノロジーですね」「伝統技法ですね」と技術だけが浮いていない。発表の場の空間演出も全てが作品のために用意された舞台美術であり音楽であり、全部が噛み合ってるからこそより作品が映える。舞台美術を学んでいた学生の頃、海外のファッションショーこそドラマ性があってこういう空間を作りたいと思ったものよ…。

パリと違ってよかったところ

  • 混んでない 快適なぐらいの人口密度

  • 外でチケット待ちの列に並ばない、わたしは1〜2時間パリで並んだ さむかった

  • 全体的に展示の空間構成がすっきりしてて(どの展示室も天井高があるからかな)見やすい

展示品数はパリより絞ってる感じあるしいくつか入れ替わってたけど、トータルすごく見やすくておすすめです。

おまけ 2014/12 エスプリ・ディオール

日本での展示品の鉄板だわ

2016/06 FASHION FOWARD

これも同じ装飾芸術美術館でやってたのに、人間は現金なものね。

兎にも角にも、ディオールはいつ見ても普遍で美しい。
そしてとっかかりは最初はにわかでもいいかもしれないけど、今の流行りだとか、上部だけでキャアキャア言う人間にはなりたくないな。


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