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とりとめのない日常

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誕生日ディナーに行ったはなし。ただの日記。

今日は誕生日だった。 日々最高のパスタを求めてイタリアンで外食を重ねる我が家族が十数年ぶ…

君をそこから連れ出して

今は遠く離れた愛おしい感情も、時を越えて蘇る。昔よく聞いた音楽は、あの日漂っていた空気を…

職業の貴賤を決めるのは誰か。あなたの価値を決めるのは誰か。

わたしは、自由でいたかった。「1つのことだけしかしない」なんて生き方はできなくて、でも、…

必要なもの以外、なにも欲しくなかった。なにもかも捨てていたあのころ。

なんでも切り捨ててきた。 物も、 気持ちも、人間関係も。 潔く、0か100かに。 * あれはいつ…

消したい過去も消さないことでいつか意味が生まれる

言葉にしてみることは大事だ。輪郭がないものだからこそ。 はっきりとした形がないものだから…

30分待った特急は、目の前にとまって、走り去った。

あれは、いくつの時だったのだろう。 少しだけ大人で、でも時の流れにのれなくて。瞬間を記録…

変人として生きる気楽さ

人とおなじじゃないわたしは、普通には生きられなかった。普通には生きられないわたしは、さらに人とは違う自分になった。そういう人は、下手に馴染もうとするより、自分は変人だ、と腹を括ってしまえば自由に楽に生きられたりする。そんなわたしの、昔のはなし。 お茶と先生と言葉あそび私は変人であり、真面目でもあった。物心ついたころから。 一番古い真面目エピソードは、幼稚園の年長さんの頃。 お昼ごはんの時間は、自分のコップに先生がやかんからお茶をついでくれていた。その時に「『お茶ください

死の淵に触れることは、生の輪廓を知ること

初めて死を意識したのはいつ頃だっただろう。 「親が死んじゃったら!」「友達が死んじゃった…

男の子にかけっこで勝てなくなった日。腕ずもうで勝てなくなった日。変わったのは私自…

初めて近所の子に会った。小学校に入る少し前。 福岡県民にはおなじみのホームセンター・ナフ…

ジュディ 虹の彼方に~誰よりも安らぎを求めて生きたジュディの生き様~【アカデミー…

冒頭、若き日のジュディと事務所の社長・メイヤーが夢のようなファンタジーのようなセットを歩…

カルピスソーダ

家に籠もりきりの間に、外の世界にはすっかり春がやってきて、同じ格好でも少し肌寒かったのは…

のようなもののようなもの

最近Twitterに目覚めた。理由はいろいろあるのだが、多分私の「持論」に人はどう思うのか知り…

初心者への助言かと思いきやプロの中の初心者への助言の時あるよ

「料理の腕を上げたければ、レシピを見ずに料理しろ!」的な言葉を聞いたことがないだろうか?…

どうしてこんなに、19歳の私のことばかり思い出してしまうんだろう。

19歳の頃。 駅前の坂道を地面を見つめながら登った。時には父と。時には知人と。そして、ほとんどの場合はひとりで。 滑り止めのためのドーナツ型のへこみがついたコンクリートは、駅の光景より、街の光景より、何より覚えてる。下を向いて歩く私は、自分の人生になにが必要でなにが必要ないのかいつも考えていた。 お金もなくて、目的もなくて、社会に居場所もなくて、楽しく話す相手もいなかった。ただ、今生きていることだけが大切だった。そんな頃の私を、羨ましいとすら思ってしまうのはどうしてなん