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「ハロン湾で日本人のお姉さんと仲良くなる。誰かと旅するのも良いね」青年海外協力隊になる前、2か月間1人旅した話⑩

↓前回(ハノイ観光初日。ハノイの博物館で心を動かされる。)

今日はハノイ2日目。

実は、昨日のうちにハロン湾(ハノイから車で3時間ほど行ったところにある、世界遺産の湾。海の上に奇岩が立ち並んでいる。)の現地ツアーに申し込んでいた。

今日は朝8時ごろ、私が泊まっているユースホステルにツアー会社が迎えに来てくれることになっている。

ユースホステルの朝食を食べながら(ハノイのユースホステルは大体朝食付きで1泊450円くらい。最高)ピックアップを待っていると、8時を少し過ぎたくらいに大型のバンが目の前の道路に停まった。


ピックアップ後はツアー会社のオフィスに連れていかれ、大型バスに乗り換えて、いよいよハロン湾に出発!

お客さんは欧米人、韓国人、ベトナム人、日本人(日本はこの時ゴールデンウィークだった)など。


バスは1時間半走ったあと、サービスエリアのようなところで15分くらい休憩があった。

正直、15分もやることがない。サービスエリアにはちょっとしたお土産などが売ってあったが、それも見終えてしまった。

早く休憩終わらないかな~と思いながら駐車場の近くでぼーっとしていたら、

「あの、日本人ですよね?」

と日本語で話しかけられた。

私より少し年上の、私と同じユースホステルからピックアップされてツアーに参加した女性だった。

ユースホステルでピックアップを待っているとき、この女性に対して「この人日本人ぽいな。一人で旅行してそうな感じするな」と思っていたのだけれど、本当に日本人だった。


私は「あ、日本人です」と軽く会釈をして答えた。

「英語できますか?私英語できないんですけど、このツアー英語って聞いて焦ってて」

「正直私も英語自信ないです」

2人して少し笑いながら話した。


彼女、しょうこさんは東京で働いていて、東南アジアが好きでよく一人旅に来ると言っていた。

しょうこさんとは、バスの中でこれまでの旅の話やハノイの後どこに行くのかを話したり、ハロン湾で一緒にカヌーを漕いだりした。

しょうこさんはこのゴールデンウイーク中に、ダナン(ベトナム中部の都市)やホーチミン(ベトナム南部にある首都)へ行き、カンボジアも行くそうだ。


ハロン湾が私の中で「楽しかった思い出」として強く残っているのはしょうこさんのおかげでもあると思う。

もちろんハロン湾の景観自体もすばらしかったのだけれど、たぶん、私1人だけだったらあんなに笑いながら楽しくカヌーを漕げなかったと思う。

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私は1人でいることに対して「寂しい」とか「つまらない」とかほとんど感じないのだけれど、「2人や3人でいた方がもっと楽しい」ことも確実に存在するよな、と思った。


ハロン湾ツアーが終わりハノイに帰ってきたあと、しょうこさんとベトナム料理店へ夜ご飯を食べに行った。

生春巻き、揚げ春巻き、バインセオ(揚げオムレツ)、青パパイヤとエビのサラダ、などなどたくさんのベトナム料理を頼み、ハノイのビールを飲みながらしょうこさんと一緒に食べた。

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ハノイに来る前2週間近く中国に滞在し、香辛料や油が多めな中華料理を食べ続けて胃が弱っていた私にとって、さっぱりした味つけで薬味をつかった料理が多いベトナム料理はより一層おいしく感じられた。


これだけたくさんの料理を食べたのに、今スマホのアルバムを見返したら料理の写真が1枚もなかった。

そういえば、しょうこさんとベトナム料理を食べていたとき「わたし、食べ物写真撮る習慣ないんだよね~!料理はやく食べたいし!」「私も~!」みたいな会話をしたのを思い出した。

なんとなく、しょうこさんと私には似た部分があったのかもしれない。


ちなみにこのベトナム料理店では、隣に座っていた韓国人のベトナム駐在員グループに話しかけられ彼らとも一緒に乾杯したり、写真撮ったり、韓国と日本の電化製品について話したり(笑)、わけがわからないけどとても楽しい夜だった。


しょうこさんはこの次の日、早朝の飛行機でダナンへ飛び立った。


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