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魂のこよみ

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Anthroposophischer Seelenkalenderは,ドイツの神秘思想家ルドルフ・シュタイナー(Steiner, Rudolf)が1912年に発表した詩篇形式のカ…
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#1月

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第5週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第5週

第44週

新たな感覚の刺激に気づいて,
透き通った魂は
かつて霊が生まれた時を想い出す。
惑いつつ芽を吹く世界が
私の思考の 創造的意志を通して,
生成を遂げてゆく。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)

冬のよく晴れた日,

頬を刺す冷気は,透明で清らかだ。

夜の深い暗闇がいつしか退いていって,
世界は澄みわたったゼロポイントに戻る。

雲間の太陽。
ああ,どうやって手を

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第4週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第4週

第43週

冬の深みの中で
霊の本当のありようが 温まりはじめる
心情のはたらきによって
世界の仮象に 実在の力が吹き込まれる
人間の内で 魂の焔がますます大きくなって
世界の冷たさに立ち向かってゆく

ルドルフ・シュタイナー
(訳: yukaogiso)

火は光を灯し,暖める。花と散り,焦がし,燃えて広がる。

心情の焔は,錬金術の火のように,その熱であらゆるものを生み出し,未だ形なき仮象の空

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第3週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第3週

第42週

この冬の闇の中に,
あの特別の力,
魂の強い衝動が立ち現れる。
くらやみにあなたを導いて
きっと予感させたいのだ
温かな心の先に意味が開示されるのを

ルドルフ・シュタイナー
(訳: yukaogiso)

冬至を過ぎると,急に陽が長くなったように感じる。

気温はむしろ低く,小雪までちらついているのに,丸裸の並木にふと,数ヶ月後に咲き誇る満開の桜を見てしまう。
そのゴツゴツした樹皮

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第2週

第41週

魂の創造する力が,
人生において
神々の力が正しく作用するよう
心の底から立ち現れる。
人々の愛の中に,業いの中に,
自らの形をなすことができるように

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yukaogiso)

※Rudolf Steiner,

Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第1週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第1週

第40週

こうして霊の深みにいると,
私の魂の奥底で
独りよがりの空っぽの幻想が
愛の世界から生まれる
燃立つ宇宙の言葉に満たされてゆく。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yukaogiso)

※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dorn

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