【R. シュタイナー『魂のこよみ』】1月第4週
第43週
冬の深みの中で
霊の本当のありようが 温まりはじめる
心情のはたらきによって
世界の仮象に 実在の力が吹き込まれる
人間の内で 魂の焔がますます大きくなって
世界の冷たさに立ち向かってゆく
ルドルフ・シュタイナー
(訳: yukaogiso)
火は光を灯し,暖める。花と散り,焦がし,燃えて広がる。
心情の焔は,錬金術の火のように,その熱であらゆるものを生み出し,未だ形なき仮象の空洞に,温かい実在の力を吹き込んでゆく。
「情動の火がなければ,闇から光へ,不活性から運動へ,という変容は起こらない」(Jung, 1938, §179)
はじめは見えないほどに小さかった焔が,だんだんと力を増し,
確かな輪郭をまとって,凍てつく冬の寒さを溶かしはじめる。
※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016
※Carl Gustav Jung,
"Die Psychologischen Aspekt des Mutterarchetypus,"
Gesammelte Werke 9/I
Walter Verlag, Düsseldorf(Deutschland)
1938/1995
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