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4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Dancla」

実はここ最近、自分の楽しみの為にやってみている4つのヴァイオリンの為の曲を一人で弾くシリーズ。ただただ、普段聴けることのないもの、そして自分一人で演奏できる楽器で出来る曲、というものにフォーカスしている。普段の自主企画でもやってみたいなぁと思わないこともないけれど、ギャラの事など考えたら3人に出演をお願いするのは厳しいので、きっとリアルに私がこれを舞台でやることは無いだろうと思っています。笑 

Charles DANCLA(1817-1907)

ダンクラ、という作曲家の名前を聞いたことのある人はどれ位いるでしょう?ヴァイオリンをちょこっとやって、まぁまぁ弾ける位になったことのある方は一度は耳にしたことのある名前かもしれません。(世界中に名の知れていない作曲家が何人いたことか!)

ダンクラという人はフランスのヴァイオリニスト、教師、作曲家で、学習者の為の楽曲を多く作りました。というのも、彼がヴァイオリンを教えていたことから、生徒の為に作ったのでは、と私は想像しています。著作権の切れた楽譜をネット上に集めている図書館で確認すると、なんと彼の作品は作品番号(Op.オーパス番号、と言います)1番から、224番まで!そして各作品番号の中に、小品が何曲か入っている場合もあるので、作った曲の数は少なくとも224曲、実際の数はもっと!!という事になります。ひゃー。

ダンクラは幼少の頃よりヴァイオリンが上手だったようで、教えていた彼の先生、ローデ(これまたヴァイオリン学習者にはなじみ深い練習曲集を書いた人です。ロード、とも読まれます。)が様々な先生に紹介します。そのうちの一人はクロイツエルという先生。こちらもまた、ヴァイオリン学習者の為のバイブルかのような練習曲集を書いた、学習者には良い思い出をもたらさない名前です。

ヴァイオリン学習者にとっては練習曲のイメージしか無いダンクラ。弾いてみると、かなり濃厚なハーモニーを使ったりしていて、充実度は結構なものでした。そして、調べていて分かった楽曲の多さには、とにかく圧倒されます。もしかしたらそのうち4つのヴァイオリンの為のもの以外の曲も手を出してしまうかもしれません。。。苦笑 (やってみたシリーズは不定期に気の向いたときにインスタグラムに載せております。→https://www.instagram.com/ukamatsumoto/

是非この機会にダンクラを聴いてみてください!(下のYoutubeは美しく模範的な録音を見つけたので貼っておきます)



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