YUKA

ヴァイオリンを弾いています。 大学生の頃より13年をヨーロッパで過ごし(ほぼイギリス)…

YUKA

ヴァイオリンを弾いています。 大学生の頃より13年をヨーロッパで過ごし(ほぼイギリス)日本で初めて大人時代を過ごしています。 日々、思いつくがままに。こちらでは音楽に関することをポチポチ書きます。 ホームページはhttp://yukamatsumoto.com

最近の記事

知らなかった作曲家「Richard Wetz」

クラシック音楽とカテゴリーされている音楽の作曲家というのは、いったい今まで何人いるんだろうと考えると皆目見当もつかない。むしろ気が遠くなるというか、その中で何人の人がウン10年、100年の間も覚えられていたんだろうか、そしてその間に覚えられもしていない作曲家や音楽家が幾万人も居るんだろうと思うと、その人達が生きたことがとても尊く、悲しくも思う。 今回見つけた作曲家も、今の時代に聞く機会が少ない人。 Richard Wetz (1875-1913)ピアノを所有していたにも関

    • 知っているようで知らない作曲家「Jean-Marie Leclair」

      この数百年の間に、知られた名前の作曲家、全然知られていない作曲家、微妙に名の知れた作曲家など、多くの人間が楽曲を作り、残していったことを考えるとロマンでしかありません。 今日の人は2台ヴァイオリンのレパートリーで、私はよく聞いていた名前の人。その2台の曲を一つ弾くことになり、この記事を書こうと思ったに至ったわけですが、楽譜に少しばかり書いてある一文がこれ。 「彼は殺された」 え??ってなります。そんな訳で少しばかり彼のことを調べますと、彼についてこんなにも何も知らなかっ

      • 知らなかった作曲家「Jacques Féréol Mazas」

        インターネットが出来てからというもの、様々な物を手軽に調べることが出来るようになりました。特に調べようと思っていなくても、知らなかった「お宝」を見つけられることも増えたのかもしれません。今日の人も、実は私が最近見つけたそんな掘り出し物の一つです。 Jacques Féréol Mazas(1782-1849) Youtubeでマザスの名前で検索をすると、スクロールしてページを次から次へと見てみても、ひたすら練習曲の動画しか見当たらない。。。もっと先に進めば何か練習曲以外のも

        • 知らなかった作曲家「Franz von Vecsey」

          シベリウスのヴァイオリン協奏曲はヴァイオリンのレパートリーの中でも有名な一曲です。そんな曲を捧げられた人が、実はこのヴェチェイです。 Franz von Vecsey(1893-1935)20世紀初頭にヨーロッパ全土で知られたヴェチェイは、ハンガリー生まれ。ヴァイオリン弾きだった父の手ほどきでヴァイオリンを始め、8歳よりフバイに師事、そしてその2年後にはヨアヒムの弟子となりました。10代の頃にはヨーロッパ各地を周り、バルトークを伴奏者として演奏旅行をしたこともあったようです

        知らなかった作曲家「Richard Wetz」

        • 知っているようで知らない作曲家「Jean-Marie Leclair」

        • 知らなかった作曲家「Jacques Féréol Mazas」

        • 知らなかった作曲家「Franz von Vecsey」

          知らなかった作曲家「Benjamin Godard」

          4つのヴァイオリンシリーズに加えて、無伴奏曲の掘り出し作業で出逢った今まで全く知らなかった作曲家についても、時々ここに書いておこうと思います。 Benjamin Godard(1849-1895)人類が生まれてから今に至るまでどれだけの人がこの地球に生きてきたのかと思うと、気が遠くなります。今の時代までも名を残している人、今の時代に至るまでに忘れ去られた人、一度たりとも名前を響き渡らせることは無かったけれども創作活動をしていた人、本当に色々な人がいるのだ、と思うと中々ぼーっ

          知らなかった作曲家「Benjamin Godard」

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Jakob Dont」

          ヴァイオリンを学んでる人には馴染みのある名前かもしれない。楽器を始めて数年経った頃、まぁまぁ殆どの音とリズムが弾けるようになると「ドント」という練習曲をやる事が多い。その後に沢山出会う名前かと言えば、そうでもない。 Jakob Dont(1815-1888) ウィーン生まれのドントは、ほどよく名を知られたチェリストの父を持ち、ウィーン音楽院の楽長であった先生にヴァイオリンを習っていました。若い頃にはヴァイオリンのソリストとしても成功していましたが、その成功をきにすることなく

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Jakob Dont」

          私が音楽をやる理由

          突然何かを思いついたりする、歩いている時間が好きです。 ここ最近は色々な考え事をして色々な読み物をして過ごしていますが、昨日散歩をしていた時、ふと「あぁそうか」と思った事があるのです。 私は音楽をやっていますが、今まではどちらかというと自分のユートピアが音楽であるからというように、好きだからやりたい、と思っていたのですね。ただ、リアルの世界で行く先々で不思議な出会いが有ったり、面白いお話を聞いたりという事が多かったり、音楽についても、それぞれの作曲家や作品から感じさせられ

          私が音楽をやる理由

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ 「Ladislav Gabrielli」

          楽曲を弾いてみたものの、こちらのNote含め毎日なんとなく、ずっと何も手付かずのやる気消沈期間でした。モチベーションを持つって人生をスパイスアップする大事な事なんだなぁとつくづく思います。 Ladislav Gabrielli(1851-19??)前回記事のホフマン以上に、不明な作曲家です。ざっと英語サイトで検索もしてみましたが基本的に分かっていることは「詳細不明」な作曲家であるということ。苦笑 ファーストネームでさえ、Ladislaoでちょっと微妙に違うけどこれはきっと同

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ 「Ladislav Gabrielli」

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Richard Hofmann」

          だいぶ増えてきた4つヴァイオリンシリーズ。ここ最近の究極の自己満活動です。世間様では6月より徐々に通常活動に戻るらしいけど、私はどうかな。。 ネット上で楽譜を探すことは昔から好きなのですが、本当に本当に知らない作品や知らない名前が大量に出てきます。こんなに過去に音楽をやっていた人たちが居て作品を残しているんだなと思うと感無量。 Richard Hofmann(1844-1918)探してみたのだけれども彼の写真もなく。。。顔写真(絵でも)見つからないのはこの人が初めてです。

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Richard Hofmann」

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Karl Eugene Petzold」

          さて、コロナの自粛期間中は自分の楽しみの為、4つのヴァイオリンの曲の初見大会を一人でしております。楽譜は著作権の切れている楽譜をネット上に上げている図書館からプリントアウトして、こんな曲があったのか!と人生で恐らく生演奏を聴くことのないであろう曲を試し弾きしてみるこの楽しみ。他に知っている人は少ないんだぞと思うと、うしししと思ってしまいます。 しかし、こんなにも情報が何も無い作曲家がいるとは。。。ペッツォールトという名前はバロック期の作曲家でもいるのですが、検索で引っかかる

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Karl Eugene Petzold」

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Ignaz Lachner」

          コロナ禍で暇になった間自分の趣味に重ねて、ついでにどなたかの耳に普段聴いたことの無いような作曲家の作品が耳に入れば嬉しいなと思って楽しく弾いている4つのヴァイオリン。マイクやら、普段使うことの無い機会をいじってみつつ、勉強しています。なので音質や雑音についてはご勘弁ください。。 *やってみたシリーズは不定期に気の向いたときにインスタグラム、またYoutubeに載せております。→https://www.instagram.com/ukamatsumoto/ →https://

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Ignaz Lachner」

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Carl Bohm」

          コロナ禍で家にいることが殆どになってから、自分の楽しみの為にやってみている4つのヴァイオリンの為の曲を一人で弾くシリーズ。ただただ、普段聴けることのないもの、そして自分一人で演奏できる楽器で出来る曲、というものにフォーカスしてやっています。 最初に扱った作曲家、ダンクラは本当にたくさんの曲を残しているので今後も時々Youtubeに挙げている録音に出てくるかと思いますが、ひとまず少し別の作曲家へ行きましょう。 Carl Bohm(1844-1920) ドイツの作曲家で、ピア

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Carl Bohm」

          CDとか印税とか、アーティストを支える方法など思いついた小話。

          音楽業界はCDというものが売れない時代が長く続いています。でも、こんな中、オンラインでのストリーミングやライブ配信や色々な事がようやく増えて少し嬉しいような、世界各国で配信が氾濫しすぎていて、現実世界でもそうだったようにお客さんの取り合いになるんじゃないかと思ったり、全体的にはこの流れを好意的に見ているものの少しばかり心配もしている今日この頃です。 先日、定期的に頂く印税報告を改めてゆっくりと眺めて気が付いたこと、古CDの流れについてを書いておこうと思います。尚、これから書

          CDとか印税とか、アーティストを支える方法など思いついた小話。

          初心者の録音をプロが触ったら凄かった「家で録音」

          上の動画、「アカペラ」というアプリで自分の楽しみのために作った多重録音です。これは私が機械音痴ながらもiphone6SとビデオカメラzoomQ8を繋いで映像は携帯電話、音声はビデオカメラのマイクを通して録ったものなのですが、収録部屋は私が寝起きしている防音も無ければ特殊スピーカーも無い、普通の部屋。機械音痴の素人が頑張って機材を繋げてみたところで、自分で作ってみた音は「まぁこんなもんか」という程度。頑張って弾いたんだけどなぁ。。。色々な自宅で録音している人の動画を見ていて、普

          初心者の録音をプロが触ったら凄かった「家で録音」

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Dancla」

          実はここ最近、自分の楽しみの為にやってみている4つのヴァイオリンの為の曲を一人で弾くシリーズ。ただただ、普段聴けることのないもの、そして自分一人で演奏できる楽器で出来る曲、というものにフォーカスしている。普段の自主企画でもやってみたいなぁと思わないこともないけれど、ギャラの事など考えたら3人に出演をお願いするのは厳しいので、きっとリアルに私がこれを舞台でやることは無いだろうと思っています。笑  Charles DANCLA(1817-1907) ダンクラ、という作曲家の名前

          4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Dancla」

          わたしの音楽の部分がこうやってわたしになった話 ー深めの自己紹介です

          一番最初母によると、ヴァイオリンを私が始めたのは3歳の時だったらしい。 当時のNHKの連ドラ「チョッちゃん」を見て、ヴァイオリンと音楽大学という言葉を耳にし、ヴァイオリンをやって音楽大学に行きたいと言ったそうだ。3歳で音大に行くなんて発言は事実なのかどうも胡散臭いが、もちろん私の記憶にはない。しかし未だその楽器を続けているのだから、ヴァイオリンが心底好きなのは間違いないのだろう。 元々、音楽は全く関係の無い家に生まれたので、両親は先生探しに大変苦労したことと思う。 小学生

          わたしの音楽の部分がこうやってわたしになった話 ー深めの自己紹介です