見出し画像

4つヴァイオリンをやってみたシリーズ「Carl Bohm」

コロナ禍で家にいることが殆どになってから、自分の楽しみの為にやってみている4つのヴァイオリンの為の曲を一人で弾くシリーズ。ただただ、普段聴けることのないもの、そして自分一人で演奏できる楽器で出来る曲、というものにフォーカスしてやっています。

最初に扱った作曲家、ダンクラは本当にたくさんの曲を残しているので今後も時々Youtubeに挙げている録音に出てくるかと思いますが、ひとまず少し別の作曲家へ行きましょう。

Carl Bohm(1844-1920)

ドイツの作曲家で、ピアニストでもありました。今回のシリーズで扱う曲は著作権の切れた楽曲をIMSLP(ペトルッチライブラリ)から楽譜を入手して弾いているのですが、ここのリストに載っているだけでもボームの曲はOp.(オーパス)番号と呼ばれる作品番号だけでも390番台!そして作品番号の無い曲も当然ありますから、生涯の間にいくつの曲を生み出したんだよ!と、昔の人の創作意欲に驚きます。と、言いますのも彼は当時を代表する、歌の楽曲を作っていた人で、当時の楽譜の出版社N.Simrockがブラームスの楽譜を出版する上で資本となった殆どが、ボームの楽曲出版による売り上げによるものだったと、The Oxford Companion to Musicという本には書いてあるそうです(Wiki情報による)。

また、彼自身がピアニストであるように、歌の曲のみならず室内楽曲も沢山残しています。生前は大変人気のある音楽家だったようで、歌曲王として知られるシューベルトの次に並ぶくらいに知られていた作曲家ですが、不思議な事に今ではヴァイオリン学習者の為の1曲が良く弾かれるくらいで、演奏される機会は殆ど有りません。

ボームによる可愛らしい曲の模範的な演奏を見つけたので貼っておきます。

私が今回弾いてみた曲は、あえてここに張らない事にしていますので貼りませんが、おそらく彼による唯一の4つのヴァイオリンの為の曲だと思われます。タイトルは「カルテット」ですが、ソナタ形式の単一楽章、というサブタイトルが書いてあります。(やってみたシリーズは不定期に気の向いたときにインスタグラム、またYoutubeに載せております。→https://www.instagram.com/ukamatsumoto/ →https://www.youtube.com/user/ukaaaaaaa

ボームの曲、何処かで巡り合う機会がありますように。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?