コロナと、生きる。Week 8
“写ルンです”で1日1枚写真を撮るとともに
COVID-19によって、何が変わるのか、何が変わらないのか、記録していく。
混乱が起きても、そこに美しくあり続ける自然現象とともに。
コロナと、生きる。Week 8/2020.5.20 - 2020.5.26
5月20日。自粛期間にも慣れてきて、感情の起伏が落ち着いてきた。このあとまた前のような日常に戻ると、心身の体力を取り戻すのが大変そうだ。
5月21日。食には「空腹を満たす」以上の作用がある。約2か月間の自粛期間中、もしずっと一人だったら、食べるのがめんどくさくなっていただろうと思う。検察庁法改正案の件は、黒川検事長が賭けマージャンの報道によって辞任、というオチに。コントかよ!
5月22日。商店街のど真ん中で、車椅子に乗った人がか細い声で「取ってください」と何度か発していたので助けに行った。その方の手が届かないところに落ちていたのは、感染予防のフェイスシールドだった。コロナによって、たとえばこういった社会の中で見れば些細だけど個人にとっては大変なことがいろんな立場で起きているのだろうと思う。昼間はこのベンチに座りながらZoomトーク。約2時間、今後の業界の話や自分の人生の進路相談について話をさせてもらった。いつもいろんなことを教えてくれて、私の背中を押しまくってくれて、本当にありがとうございます、という気持ち。毎晩インスタのストーリーにZoomのスクショが上がってる人のようにはオンライン飲み会に誘われないけれど、こういった深い話ができる数人を大事にしていきたい、という気持ちが改めて芽生えるコロナ期間。
5月23日。東京も、25日に緊急事態宣言の解除が発表される可能性が濃厚になってきた。「前の生活に戻れる気がしない、やる気が出ない」と言う友人。その気持ちはめちゃくちゃわかる。また1日にいろんな予定を詰め込んで動き回る生活をやれる気がしない。「しばらく出来てなかったことを取り返すように頑張ろう!」みたいなキレイな気持ちの切替えを人間はできないよね。昨日、2時間おしゃべりしてて「トーンが落ち着いたね」と言われた。日本のNo.1大都市・渋谷を拠点にして駆け回ってるときは、無意識に自分のギアを無理やり上げてたんだろうなあと思う。新しい生活が始まっても、今のギアを保ち続けたいところ。
5月24日。休みの日は散歩、買い物、ランチ、運動、Netflix、読書、ゲーム、昼寝で大忙し。
5月25日。緊急事態宣言の解除が公示された今日、やっとアベノマスクが届いた。
5月26日。セクハラ発言を笑って交わす耐性が弱まっていることに気づく。なにも面白くない誰もハッピーにはならない発言がどれほど無駄なものであるか、そしてこれまで自分はちょっと頑張ってギアを上げて笑ったり交わしたりしてあげていたんだな、ということがわかる。
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「コロナと、生きる。」Introduction :
https://note.com/yukakoy/n/n099c3314669b
Text & Photo:矢島由佳子
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