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北海道・穴場のローカルグルメ。滝川市「やきとり上条」の焼き鳥がジューシーすぎて”もはや飲み物”だった件

北海道といえば「海鮮」のイメージがある人が多いと思うが、実はそればかりではない。

北海道はでっかいどう、とはよく言ったもので、道央と呼ばれる内陸の地域は海まで結構遠い。ラベンダーで有名な富良野なんかも、北海道のど真ん中で、海からはかなり遠い。田んぼと畑しかないような場所だ。

そんな道央のド田舎の、さらに観光地から離れた元炭鉱の町が旦那の出身地。

内陸とはいえ、回転寿司のレベルは相当高くて、関東で食べるものよりずっとおいしいが、観光で来る人がイメージするような「カニ!!」とか「いくら!!!」みたいな店は一切見かけない。

せっかく毎年北海道に来ているので、もっと足を延ばしていろんな観光をしたいところだが、中3マイペース息子が知らない場所が嫌いなため、連れまわすと嫌がるので、必然的に近場でうろうろすることになる。車で1時間ほどの富良野と美瑛だけは行ってくれるのだけど、それ以上欲張れない。

そんな中で見つけた楽しみが「超ローカルグルメ発掘」だ。

富良野周辺は観光地ということもあり、北海道小麦のパンとか、地元の果物で創ったジャムとかオシャレなグルメが多いが、そこから離れると、一気にローカル感が増す。

少し離れた滝川市や美唄市、旭川市などは「鶏グルメ」が文化に根付いているようで、とにかく焼き鳥のお店が多い。

普段はグルメなんて興味がなく、関東では外食が嫌いな旦那は、北海道に関してはウキウキと地元グルメを検索して、あれこれおいしそうな場所を案内してくれる。

今回は旦那の下調べで、地元の人気店らしい「道の駅 たきかわ」の駐車場内にある焼き鳥屋「やきとり上条」に行くことに。



旦那が以前食べて美味しかったからと、土日限定販売の「山賊焼き」をぜひ食べさせたいとのことで、張り切って土曜日に向かう。

道の駅の駐車場に入ると、炭火の良い香りが充満していて、テントで焼き鳥を大量に焼いている姿が見える。

山賊焼きは鶏の半身をふたつに切って焼いたもので、見た目はややワイルド。1パック500円ならそんなに高くない。焼いた分がなくなったら終了らしく、開店前に店に到着。

11時開店だと思っていたが、12時開店らしく、1時間も余ってしまった。

お店を見ると、お目当ての山賊焼きはもう焼きあがっていて、お店の人に聞いてみたら、開店前だけど売ってくれた。ラッキー。

でも、横で焼いてる焼き鳥もめっちゃ気になる。食べたい。

事前に電話すれば予約ができるようで、予約しているおばちゃんが取りに来ていて、あと5分ほどで焼けるとのこと。20本くらい予約しているようだった。

じゃんじゃん焼いていたので、こちらも開店前に買えるのかなと思って聞いてみたら「予約分を焼いてから、今日売る分を焼くので、たぶん12時にならないと売れないかも」とのこと。

っていうか超大量に焼いてるのに、これ全部予約分??さすが地元の人気店だけあって、忙しそうだ。

12時まで待とうとしたが、あまり大きくない道の駅で1時間待つのは、ちとは辛すぎる。山賊焼きはゲットできたことだし、焼き鳥は諦めて帰ろうかと思い車に向かったが、もう一度ダメもとで聞いてみようとお店の人に「3本だけでも買えませんか?」と聞いてみた。

以前旦那が来た時に、地元の人は数十本単位で予約しているのだけど、少量ならいいよと売ってくれたそうだったので聞いてみたのだが、店の人がいい人で、3本くらいならいいよ、と売ってくれた。

ということで無事ゲット!

炭火で焼き立てを味わいたくて、買った瞬間に口に入れる。ふわっと柔らかくてジューシー。塩加減も、少ししょっぱめで絶妙な味わい。北海道の焼き鳥は、関東とは違い、長ネギの代わりに玉ねぎが挟まっているのも、食べやすいし、甘いしで好きだ。

それと基本は塩味なのもさっぱりしていて好き。

大きさもちょうどよくて、ほおばるほどではないけれど、小さすぎることもなくて、「やや大きめのお得感」がいい。

もも肉にしてはあっさりで、胸肉にしてはジューシーで、いったいどこの部位を使っているのか?と思うが、本当にふわっと食べられてしまうので、ほぼ「飲み物」のようなスピードで食べ終えた。

一方、山賊焼きはボリュームも多いので、テーブルとイスのある場所に移動していただく。

こちらは割と肉が固めでしっかりしている。そういえば旦那は肉が柔らかすぎるよりも硬めのほうが食べた気がして好きだと言ってたっけ。たぶん焼き鳥串のほうはひな鶏で、山賊焼きは親鶏かな?という食感。

味付けはやはりしょっぱめの塩で、ももの半身ながら、炭火で焼いているので脂っこくない。レアな山賊焼き。ビール欲しい。

ジューシーな鶏肉を味わいながら、なんでこのあたりって鶏肉グルメが根付いているのかなぁと考えてみた。

道央は、炭鉱で栄えた町が多い。旦那の地元も炭鉱町で栄えた。そして義父は元炭鉱夫だった。

炭鉱での作業は、超ハードで危険な肉体労働だ。大規模な炭鉱開発で、大勢の人夫が住んでいただろう。旦那も小さい頃は炭鉱長屋のようなところで暮らしていたそうだ。そんな肉体労働者たちの疲れた身体にスタミナを与え、お酒に合う塩気の強い焼き鳥はベストマッチだったのだろう。きっとそういう背景もあって、ガッツリ系の鶏グルメが発展したのかもしれないなぁと思う。


土日限定のレアな山賊焼きと、通常の焼き鳥をいただいたが、ふわっとジューシーが大好きな私は断然「焼き鳥」をおすすめしたい。

旦那のように、少し固めのしっかり締まった肉を味わいたい人は、土日限定「山賊焼き」がおすすめだ。

いずれにせよ、この「もはや飲み物」な焼き鳥、次回来たときも絶対に食べたい。リピ確定な味だ。次回は1本と言わず、10本くらい予約して、ビールと一緒に一気食いしようと心に決めた。

北海道の道央に行かれる方はぜひぜひ寄ってみていただきたい。

道の駅 たきかわ の情報はこちら。

今日もお読みくださりありがとうございました!

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