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この文章は、呼吸法・ヨーガの師である高橋玄朴先生が講師を務められる筑波大学『みんなのヨーガ』という活動のひとつである月間メールマガジンに掲載して戴いたものです。

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脳性麻痺があり肢体不自由の特別支援学校に通う息子もいよいよ4年生となります。

入学の年に新型コロナウイルスの流行が始まり、入学式もままならない状況、自粛期間が続きしばらくはオンライン上でしか先生やお友だちとの交流が出来ませんでしたが、今や学校だけではなく学校後に週3回デイサービスへも通わせて戴いています。

先日、姉親子が泊まりに来たことを機にひさしぶりにホームビデオを観ました。息子が繰り返し観たがるのは、家族・親族・先生・友達と一緒に映る記録です。

実家でのひと時、一緒におでかけした様子、運動会などキャッキャと笑い、ベソをかき、ポロリと涙をこぼし、ビックリし、ドキドキし、ワクワクし…
ハッキリとした言葉では話せない息子も、いろいろな“感情”を抱いていたことがその表情から見て取れました。

そして、それと共に息子を抱き、声をかけ、ふざけ合い、温かなまなざしを向けてくれてきたたくさんの『人』の姿がそこにありました。

自分一人では座れない立てない歩けない息子を、私の手が離れた場で親族も先生方も一生懸命支え介助してくださっていたのです。

『こんなにたくさんの人に
支えてもらってきていたんだ…❢』

ありがたいなぁと胸が熱くなりました。

息子もビデオを繰り返し観ながら自分がたくさんの人に愛されていることを感じ、満たされた気分に浸っているようでした。

時に、人に頼ることが難しく感じ、その不安感に押しつぶされそうになったこともある息子の子育てですが、こういった人の“見守り”があってこそ今の私たちがいる、このことは心の大きな支えとなっています。

新学期、新しい出逢いの季節です。

息子が生まれてから特に、“人は人との関わりの中で学び育まれていく”と知り、私も一人ではない心強さも感じることが出来るようになってきた今、これから息子がどんな出逢いをし、成長していくのかが楽しみです。

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