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思いこみ、想いこみ、たぶんそれもおもいこみ

「思い込みを手放してみましょう」

これは私が密かに心の師匠とお呼びしている方から言われた言葉

ちなみに、もともとネガティブ思考で自己肯定感が底辺だった私が、ポジティブ思考になれたのも、過去にとらわれず現実を見つめようと思ったのも、カウンセラーを目指そうと思ったきっかけも、師匠のおかげだったりする。

おかげさまで、トラウマやまわりの人間関係によって作り上げられた凝り固まった考えかたは、かなり解れてきたつもりだったけれど、
”思いこみ”というものを改めて意識し始めると、まだ知らなかった新しい世界が目に飛び込みやすくなってきた。


たぶんこれが師匠の言っていた”引き寄せ”というものなのかもしれない。


思い込みというのは面白いもので、手放しても手放しても、自分の中に根付いていたものがどんどん出てくる。

これはたぶん一生かけても無くなることはないし、むしろ「思い込みをすべて無くす」ということ自体が思い込み。


人間の意識は顕在意識が1割、残りの9割が潜在意識だと言われているけれど、わたしは潜在意識の分だけ思い込みは存在していると思っている。
過去の出来事や環境によって生まれた潜在意識は、無意識的に自分の凝り固まった考え方を作り上げているから。


過去の記憶、世間一般的なルール、金銭感覚、幸福感覚、年齢や性別、国籍、それらに対する偏見


あげればキリがないけれど無意識的に思い込んでいることによって、自分を縛ってしまっていることが意識の9割を締めていると思ったらゾッとする。


そして師匠は冒頭の言葉に続けて
「たとえば・・・」とこう語りかけた。


「学生の頃のお友達に自分勝手だと言われて、あぁ自分はわがままでダメな人間なんだって思って、それから自分を出せなくなったことはない?」


私はその言葉にハッとして、過去のトラウマで同じような経験があったことが鮮明にフラッシュバックした。


『どうして別の子と先に帰っちゃうの??
〇〇ちゃんって本当にジコチューだよね!』


あの日私はいつも一緒に帰っている幼馴染がいつもの時間に来ないので、しばらく待ってから、なにか別の用事があって居残りなんだろうと思って帰ろうとしたその瞬間に、昇降口から怒りに震えながら走ってきた幼馴染に言われた言葉。


私が小学生のころ”ジコチュー”という言葉が悪口や陰口として流行っていたことがあった。覚えたての言葉を自慢げに見下すように使っていたような気がする。


”ジコチュー”=自己中心的な人間


小学生の頭では「自己中心的」という言葉の本来の意味はわからなかったけれど、「わがままで自分勝手」という意味であるのだろうということは理解できた。

当時、幼馴染だった女の子にその言葉を言われて深く傷つき、返す言葉もなくて、その場から逃げて一人で泣いたのを今でも覚えている。


どうして私は何も言い返せなかったんだろう・・・


きっと彼女が言った言葉は事実で、それが一番言われたくなかった悪口と同じ意味を持つ行いだったのだと知ってショックだった。


嫌われちゃった・・・

傷つけちゃった・・・

私はダメな子なんだ・・・


そこで謝ればよかったんだと思う。そこで謝って仲直りしていれば、きっと私は彼女からイジメを受けることはなかった。


だからイジメられたのは私のせいなんだ

自業自得だよね

だって私はダメな子なんだから



『ほんとうにそうなの?』



そこで数十年先の未来を生きる大人になった私が、小学生の私に語りかけた。

何も言わず先に帰ろうとしたこと、それを謝らなかったこと、それは確かに悪いことだったかもしれない。だけどそんな些細な仲違いが原因で、虐めようって思う彼女はどう思う?


上履きを鉛筆で真っ黒にされ、石を入れられ、自分が目の前にいるのに陰口を言われ、ハブられ、そしてクラス全員が自分に無関心になった。

幼なかった私はこれがまわりから見た自分の存在価値なんだって悟って、生きる意味を見出せず、塞ぎ込んだ。


だけど


成人式の同窓会で会った幼馴染は、何もなかったかのように私に話しかけてきた。

「久しぶり!元気だった?」って

一人で悩んできた自分が馬鹿みたいだって思った。

トラウマのせいで、まわりの視線や笑い声がぜんぶ自分に向けられているような気がして怖くて、自分のことが嫌いな自分が大嫌いで、でもどうしようもできなかったのに。

悩んでいたのは私だけだった。


『悔しかった・・・?』


悔しいというよりも虚しかった。
幼馴染はもうなんとも思っていないけれど、それでも植え付けられた自分の価値観という思い込みは消すことはできないんだって思ったから。


『あなたは今もわがままで自分勝手だと思う?』


いやむしろ消極的で、自分の意見を言わなくなった。ただでさえダメな人間なのに、意見なんかして嫌われたくないから。もうジコチューなんかじゃないよ。


あれ・・・・?


『思いこみ、想いこみ、たぶんそれは思いこみ』


自分はもともと自己中心的で、わがままで、自分勝手なわけじゃなかったのかもしれない。

あの日わたしがそう思い込んでしまっただけだ。


「私はわがままで自分勝手」
「だからそうなってはいけない」
「自分なんかが意見したら迷惑をかけてしまう」
「でも無関心が怖い」


これが私の思い込み

じゃあ今日から新しい思い込みを作ろう


「少しぐらいわがままでいいのかもしれない」

「意見しないんじゃなくて
相手の意見を受け入れてる」

「無関心なんじゃなくて
まだ自分のことを知らないだけ」


そうやって言い換えてみたら、潜在意識に溶け込んだ思い込みの澱みが、少しだけクリアになったような気がした。


『思いこみ、想いこみ、たぶんそれは思いこみ』


自分の中にマイナスな感情が芽生えたら、この魔法の呪文をこれからも唱えてみよう。

大切なのは新しい思い込みが潜在意識から浮き上がってきたら、すぐに脳内変換するということ。そうやって潜在意識をどんどん綺麗にしていこう。


『大丈夫、今の私ならそれができるから。』


これも新しく芽生えた私の大切な思いこみだ。




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花崎由佳(はなさきゆか)

・フリーフォトグラファー
・メンタル心理カウンセラー


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