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テニスの王子様/考察

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原作についての思うところ・キャラ考察
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新テニ論考:W杯決勝戦は中学生たちのアイデンティティ喪失と新生の物語(1)

新テニ論考:W杯決勝戦は中学生たちのアイデンティティ喪失と新生の物語(1)

ヘッダー画像に盛大なブーメランをいただきながら、SNSに向かう心はいつも瀕死です。

装丁関係で新規フォローしてくださった方にはまずお詫びをしなければなりませんが、基本「越前リョーマとテニプリの行く末について偏向考察する」ことを目的としたnoteなので、今回は装丁の話などなにひとつありません。ごめんなさい。いつか既刊の振り返りはするかもだけど、新刊用の小説ができてないので新刊はきっと遥か先です(装

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越前リョーマ考(3)キャラソン解釈編/テニスアイドルの光と影

越前リョーマ考(3)キャラソン解釈編/テニスアイドルの光と影

この夏は色々ありすぎて体内ミトコンドリアごと死滅しそうになってましたが、こんなときいつも「まだ死ねない」「生きたい」というを気力を与えてくれるのが「テニスの王子様」というコンテンツです。

映画「リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」は9月で上映2周年。全国で声出し応援上映が決まったそうですね。おめでとうございます。その朗報にまたひとつの命が救われました。

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越前リョーマ考(2)希望の王子は葛藤するか

越前リョーマ考(2)希望の王子は葛藤するか

越前リョーマが抱えるテーマについての、自分とのダイアログ。
「目に見える側に囚われるな 物事の本質を見抜け」という越前南次郎の教えを都合よく解釈し、越前リョーマの見えない側/物語の余白を妄想考察していきます。

※ 原作のキャラが至上であり最高という大前提の元で、原作設定を否定するつもりは全くありませんが、偏向解釈による仮想要素も含みます。原作至上主義の方、テニプリに女の子は不要という方、王子様は

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 越前リョーマ考(1)テニスに言葉はいらない。テニプリの「語られない」余白を埋める

越前リョーマ考(1)テニスに言葉はいらない。テニプリの「語られない」余白を埋める

許斐先生のインタビューを正確に引用したいだけのために公式ファンブックを買い揃えましたが、最後のページに書かれているイラストがあまりに良すぎて心臓が止まるかと思いました。
これから始まるnoteは二次創作肯定も含む偏向解釈になりますので、原作至上主義の方・テニプリに女の子は不要と思われる方・趣旨に合わないなと思われる方はそっ閉じをお願いいたします。

テニスに言葉はいらない

昨年末からある方と自作

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映画「リョーマ!」を見ながらリョーガの能力剥奪の意味とテニプリの原点について考える

映画「リョーマ!」を見ながらリョーガの能力剥奪の意味とテニプリの原点について考える

本当はこのnoteの最初の記事は、越前リョーマ個人のことについて書くつもりでした(下書きに置いてます)。
テニプリのこれからの展開のことを先にふれるのは順番が逆かなとも思ったけど、これも彼を語っていくには必要な内容なのかなと思ったので。なぜなら結論にはヒロインの存在意義があるからです(なのでテニプリに女の子は不要と思われる方はそっ閉じをお願いします)。
そして原作のあちこちに置かれているスペイン戦

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